米政府が警告する「買ったらムダなサプリ、カラダを壊すサプリ」
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/04/blog-post_36.html?m=0
アメリカ政府から「インチキサプリに気をつけよう!」って勧告(1)が出てまして、買ってはいけない商品について警告を鳴らしております。
なんでも、FDAが市場に出まわるサプリを調べまくったら、効果がないどころか体を壊すものが大量に見つかったそうな。怖いですねぇ。
というわけで、FDAの調査に乗っかりつつ個人的な雑感を付け足してまとめておきます。
買ったらヤバいサプリ1:「ダイエットに効く!」と宣伝してる商品すべて
FDAがダメなサプリの最上位にあげているのがダイエット系。その問題点は、大き以下の3つであります。- 効果はあるんだけど危険:エフェドラやシブトラミン、フェンフェン、マジンドールなど、確かに体重を減らす効果は高いものの、いっぽうで心臓や肝臓への負担が大きいケース。日本でも中国製のダイエット薬で死亡者が出てますね。
- 効果が認められてないもの:日本で買えるダイエットサプリは、だいたいこのケースでしょう。具体的な商品については「 人気のダイエットサプリ全9種レビューまとめ」をどうぞ。危険はないですが、金を出すだけムダであります。
- 表示成分が間違ってるもの:海外製のサプリには、そもそもラベルどおりの成分が入ってないなんてケースも。これは特にハーブ系のサプリに多くて、カナダで行われた調査(2)では、6割の商品にラベルとは違う成分が使われてたとか。
そんなわけで、ダイエット系サプリはほぼ100%無意味なので、金を出さないほうが吉。かろうじて脂肪を燃やす作用が認められているのはカフェインぐらいのもんですんで(それでも効果はショボいんだけど)。
買ったらヤバいサプリ2:「精力アップに効く!」と宣伝してる商品すべて
2番手は精力アップ系のサプリ。こちらも問題点はダイエット系と同じです。- こっそりシナデフィルが入っている:これは海外のサプリに多いケースですが、「天然ハーブだけを使用!」と宣伝しておきながら、こっそりシナデフィルが入ってたりします。シナデフィルはED治療に使われる成分ですが、医師の指導を受けずに飲むと心臓に悪影響。シナデフィル入りのサプリについてはFDAがリストを公開してますんで(3)、間違って個人輸入などされませんよう。
- なにせ効果がない:日本ではマカやシトルリン、トンカットアリなどが精力剤として有名ですが、いずれも大した効果は認められておりません。くわしくは「『マカの元気』で本当に元気になるのか?」をどうぞ(ただしマカは性欲減退には使える)。
そんなわけで、精力アップ系もオススメできず。現時点でまともなデータがあるのは「ヨヒンベ」ぐらいですが、人によっては心臓まわりに悪影響なのが難しいところです。サプリでどうにかするのはあきらめて、おとなしくお医者さんに行きましょう。
買ったらヤバいサプリ3:ボディビル系の商品すべて
3番手はボディビルディング系のサプリ。その理由としては、- こっそりステロイドが入ってる:海外の筋肉系サプリにありがちなのが、アミノ酸にこっそりステロイドを混ぜ込んでいるケースであります。ご存じのとおりステロイドを使えば誰でもバキバキな体になれますが、いっぽうでは発がんリスクが高まる両刃の剣。ステロイド入りのサプリについてはFDAが定期的にリストを公開してますんで(4)、チェックしておくといいかも。
- 効果のわりにムダに価格が高い:アミノ酸にいろんなハーブなどを混ぜて、「最強の筋トレサプリ!」として売り出すケース。これは日本でも多いパターンで、「ブラッシュ FIRAマッスルサプリ」や「マッスルビルダーEX 」なんかが代表的な例かと。いずれも大げさな効能をうたって値を上げてますが、基本的にはアミノ酸のミックスなんで、普通にプロテインを飲んでれば十分だったりします。
みたいな感じ。やはり筋トレサプリには多くをのぞまず、プロテインとクレアチンを買っておけばよいかと思います。
まとめ
そんなわけで、FDAによるヤバいサプリの話でした。全体的には、- 効果があるものは体を壊す可能性が高い!
- 安全なものは効果が低い!
って傾向があるのが悩ましいところですね。このほか、個人的に「買ったら損だ!」と思うサプリについては、「買ったら損するサプリを、効果がない順に5つ選んでみた」なども合わせてご参照くださいませ。