1日9時間より多く寝すぎるとカラダにヤバいことが起きるらしいぞ
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/07/19.html?m=0
1日9時間以上寝ると一気に死亡率があがる
睡眠不足がよくないのは当然ですけども、そこで気になるのが「じゃあ寝すぎってどうなの?」という話であります。
というのも、昔から「寝すぎはヤバい!」って研究は山ほどありまして、もっとも信頼性が高いのは2010年の系統的レビュー(1)でしょう。このなかで研究者は睡眠時間と寿命に関する16件のデータをまとめて、大きな結論を出しております。
その結果は、
- だいたい6〜8時間ぐらいがもっとも早死にのリスクは減る!
- 睡眠が9時間を超すと、がんや糖尿病、心疾患といったすべてのリスクが上がる!
みたいな感じ。寝すぎも寝なさすぎもよくないんだ、と。このほか、寝すぎと関連する症状としては、
- 認知機能の低下
- 肥満の増大
- 脳卒中の増加
- メンタルの悪化
- 慢性痛の増加
などなど。寝過ぎがあらゆる不調と密接に結びついてるのは間違いなさそう。
健康な人でも寝すぎると体を壊す
しかし、ここでみなさん抱くのが、「寝すぎが悪いんじゃなくて、体が悪い人が寝過ぎちゃうだけなんじゃないの?」って疑問じゃないでしょうか。実は、わたしもそう考えておりました。
ところが、そう単純に言い切れなさそうなデータもあったりするんですね。たとえば、2007年の有名なレビュー論文(2)などを見ると、いくつかのランダム化比較試験では、健康な成人男性にいつもより長く眠ってもらったら、脳機能の低下や疲労感の増加などが起きたらしい。
ほかにも健康な若者を対象にした実験では、強引にいつもより2時間多めに寝てもらったところ、3週間後の結果は、
- うつ傾向が発生!
- 筋肉や背中の痛みが悪化!
- 体内の炎症レベルが増加!(CRPが増えたらしい)
って感じだったそうな。寝すぎると炎症が増えるってのはおもしろい結果ですねぇ。
こういった現象が起きる理由としては、
- 睡眠時間が長すぎると、
- 逆に睡眠の質が下がるから
- 免疫系の機能が変わるから(睡眠が長すぎると炎症性物質の発現に影響が出るそうな)
- 体内時計が悪影響を受けるから
- 睡眠時間が長いぶんだけ体を動かす時間が減るから
みたいな仕組みが想定されております。眠くもないのにダラダラしてると、どうも免疫システムが狂い始めるっぽいですな。
まとめ
以上の話をまとめると、
- 9時間を超えても眠かったら体に不調が起きてるサイン!
- でも眠くもないのにダラダラするのも体に悪いから気をつけてね!
って感じでしょうか。もちろん徹夜明けなんかは寝すぎるのが当たり前ですが、長期にわたって続いたらご注意くださいませー。