週150分の運動で酒のダメージは相殺できる
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/09/150.html?m=0
どうしても酒を飲むなら、せめてダメージをやわらげよう
かつては「適度な酒は体にいい」と言われたもんですが、ここ数年は、アルコールに厳しい研究結果が多く出ております。
当ブログで紹介したところだと、
なんて話がありました。うまく酒と付き合える人なら問題はないものの、わたしのようにアルコールに飲まれやすいタイプの人間には、扱いが難しい物質かなーと思います。
というわけで、わたしは2年前に酒を止めちゃったわけですが、なかには「付き合いで酒を飲まないわけにはいかない!」って方もおりましょう。そんな場合は、せめてアルコールのダメージをやわらげるのが吉であります。
適度な運動で酒のダメージは相殺できる!
そこで参考になりそうなのが、近ごろシドニー大学から出た論文(1)。イギリスの健康統計を使って、「酒の悪影響はエクササイズでカバーできるか?」って問題について調べたんですね。
具体的には、40代以上の男女36,370人のデータを使って、日常的なアルコールとエクササイズの量の関係をチェック。その結果わかったことは、
- ほぼ運動しないで酒を飲んでる人は、早死にする確率(75才の前に死ぬ確率)が間違いなくアップする
- 運動をしていない場合は、適度な酒(1日グラス2杯ぐらい)でも、早死にの確率は16%あがり、癌の発症リスクは47%あがる
- 運動をせずに深酒をすると、癌の発症リスクは87%もあがる
- しかし、適度な運動(自転車とかエアロビとか水泳ぐらいの負荷)を週に150分やれば、ほとんどの死亡リスクは相殺できる(癌の発症リスクは36%減る)
って感じ。癌の発症リスクこそ残るものの、その他の死亡要因は、かなりエクササイズで打ち消せるみたい。これは良いニュースですね。
せめて1日30分のエクササイズを週5で
エクササイズが酒のダメージに効くのは、
- 酒→肝臓の働きをジャマして脂肪酸をためこむ
- 運動→肝臓にはたらきかけて脂肪酸をエネルギーとして使う
みたいに真逆の仕組みが働くから。酒の肝臓ダメージを、エクササイズがやわらげてくれるわけですな。
もちろん、最終的には酒は1日グラス2杯までに止めとくのがベストかと思いますが、それより飲む場合は、せめて1日30分のエクササイズを週5ぐらいでやればいいんじゃないでしょうか。