まずは油を変えるのが低コストで健康になれる近道
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健康になるためのコスト
ちょい前に「健康な食事に切り替えるとどれだけコストは上がるの?」って話を書きまして、ハーバード大学が2013年に行ったメタ分析(1)をご紹介しました。
ざっくりおさらいすると、これは日本をふくむ10カ国のデータをまとめて「健康になるためのコスト」について大きな結論を出したもの。といっても、「野菜はオーガニック!肉はグラスフェッドのみ!」みたいに極端なレベルじゃなくて、「ハムを赤身肉に変える」とか「精製油をオリーブオイルにしてみる」とかそれぐらいの話です。
食品グループごとの健康コスト
で、そこで書き忘れたことがひとつ。この研究では、不健康な食材から健康な食材に切り替えたときのコストを、食品グループごとに調べたデータもついてるんですよ。といってもわかりにくいので、グラフからどうぞ。
以上の数字は、いずれも健康的な食材を1食分(1serving)増やすごとに、どれだけコストが上がるかを示しております。つまり、ここからわかるのは、
- 健康的なお肉に切り替えた場合が、もっともコストの変化が高くなる(なかでも鶏肉は価格差が激しいみたい)
- 乳製品は健康的な商品のほうが逆にちょっと安い(全乳より無脂肪乳のほうが安い傾向がある)
- 油や穀類はほぼ価格差がない(ただし日本じゃ全粒粉は高いので別の話かも)
みたいなことですね。ただし、個人的には全乳より無脂肪乳のほうが体にいいとは思わないので、乳製品のデータだけはやや割引いて見ております。
あと、ここでいう「スナック類」ってのは、「加工されたお菓子から、フルーツやナッツのような自然食品に切り替えた場合」を意味しております。「ポテトチップスからソイジョイに変える」みたいな話ではないのでご注意ください。
まとめ
そんなわけで、ここから得られる教訓としては、
- まずは油や脂肪を良いものに変えるのが、もっともコストを抑えて健康になる近道!
- 次に間食などはフルーツかナッツに変えると良い!
みたいな感じでしょうね。以前に書いた「脂肪と油を最優先にしよう!」って話と、期せずして似たような結論になりましたねー。
確かに、ちょっと奮発して良いオリーブオイルに金を出すぐらいなら、さほど懐も痛まず健康になれますし、良い投資じゃないでしょうか。どうぞよしなに。