昆虫のタンパク質はどこまで優秀?
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昆虫のタンパク質はホエイより優秀?
「昆虫食の話をよく聞くようになりましたが、どうお考えですか?」みたいなご質問をいただきましたんで、ちょっと書いてみまーす。
昆虫食ってのは、その名の通り昆虫を食べることで、イナゴやウジなんかがメイン。繁殖がしやすいのとタンパク質が豊富なせいで、「ホエイプロテインより優秀では?」みたいな見解もあるんですよね。
昆虫は消化はいいしアミノ酸も豊富だし
で、結論から言っちゃうと、非常によろしいのではないかと思います。というのも、最近の研究を見てますと、昆虫のプロテインは単に優秀なタンパク源ってだけじゃなくて、ほかにもいろいろとメリットが確認されてるもんで。
具体的には2017年のヴァーヘニンゲン大学論文(1)が有名で、昆虫プロテインの組成や特性についてまとめてくれております。これによりますと、
- 昆虫は消化がいい!:昆虫プロテインは体内での利用率が高くて(77-98%)、ホエイと比べても劣らないレベルのクオリティがある。
- 昆虫はプロテインが多い!:昆虫プロテイン100g中、だいたい75gがタンパク質で構成されているとのこと。ホエイプロテインアイソレートには勝てないものの、十分なスコアじゃないでしょうか。
- 昆虫は必須アミノ酸が豊富!:昆虫プロテインには必須アミノ酸が46-96%のあいだで入っていて、栄養バランスも良好だそうな。
- 高血圧にも役立つ!:昆虫プロテインにはACE阻害の効果もあり、血圧の低下に役立つとのこと。
って感じ。ホエイより良いわけじゃないものの、タンパク源としては十分な実力を持ってそうであります。
筋トレにはバッタが優秀ではないか説
ちなみに、具体的にどの昆虫が優秀かと言いますと、
- バッタ:高タンパクで低脂肪(100gあたり362–427kcal)
- 甲虫:高タンパクで高脂肪(100gあたり410–574kcal)
- 蝶や蛾:高タンパクで中脂肪(100gあたり293–762kcal)
といったところ。筋トレに使うにはバッタが良さそうっすね(笑)
といっても、いまのところ昆虫プロテインとホエイプロテインの効果の差を調べた実験はないので、そのあたりは今後の課題というところ。いまんとこ言えるのは、健康維持に昆虫プロテインを使うのは十分にアリ!ってとこじゃないでしょうか。
個人的には昆虫食に対して嫌悪感はないんで、そのうちにバッタプロテインアイソレートみたいな商品が出てくることを希望しております。