定番の健康食「スピルリナ」で脳の炎症ダメージが減る!かも
やっぱスピルリナ凄いかも
一般的に、ちゃんと効果があるサプリなんてほとんどないんですけど、そんななかで割と有望なのが「スピルリナ」であります。スピルリナは「藻」の一種で、昔から健康食として使われてきたおもしろい商品。
スピルリナのデータについては「定番の健康サプリ「スピルリナ」を飲み始めてみたりなど」に軽くまとめてまして、アレルギーをお持ちの方なら試してみてもいいんじゃないか、と(私はいまいち変化を実感できなくて止めちゃいましたが)。
で、ここんとこ「やっぱスピルリナいいよ!」って論文がいくつか出まして(1,2)、これがちょっと面白いんですよ。
スピルリナで肥満の酸化ダメージが軽減!
一個めはポズナン大学の実験で、肥満の男女50人が対象。だいたいBMI25以上の人を選びまして、
- 1日2gのスピルリナを飲む
- ニセの薬を飲む
って2グループにわけて3カ月後の様子をチェックしたらしい。すると、スピルリナを飲んだグループは、
- 体内の抗酸化レベルが増えた!
- LDLコレステロールが減った!
- インターロイキン6も減った!
って違いが出たそうな。インターロイキン6は炎症を促進するプロテインで、よく体の老化のサインとして検査で調べられたりします。通常、太った人ほどインターロイキン6が多い傾向がありまして、こいつが減ったってのは、スピルリナで肥満のダメージがやわらいだってことになるわけです。
こういった違いが出るのは、もともとスピルリナは「抗酸化のパワーが強いんじゃない?」と言われてきたからであります。もちろん、単に抗酸化性能が高けりゃいいってもんでもないんですけど、たとえばベータカロチンやビタミンAみたいな長期的リスクは少なそうなんですよね。これはちょっとよさげ。
スピルリナで脳の炎症がやわらいだ!
さて、もうひとつはヨーテボリ大学の実験で、こちらはラットを使った動物実験になっております。ざっくり説明すると、まずは生まれたてのラットに毒素を注射して体内に炎症を起こさせたんだそうな。
そのうえで、母ラットたちを2グループにわけまして、
- スピルリナを食べさせる
- いつもの食事をさせる
って状態にして、炎症を起こした子供たちを育てさせたらしい。すると、こちらも大きな差が出まして、
- スピルリナを食べた母ラットが育てた子供は、脳がちゃんと成長していた!
って結果だったんですよ。こちらは、スピルリナの抗酸化パワーが母乳を通して子供に移り、毒素による脳の炎症が治まったのが原因みたい。
まとめ
もちろん、これはラット実験なんで人間にも当てはまるかはわかりません。が、ヒトも肥満や糖尿病などで脳が炎症を起こし、そのせいで頭が悪くなっていくケースはよく観察されてますんで、そのへんは気にしておきたいところではあります。
個人的には、どこまでスピルリナを勧めるべきかまだ決めかねてるんですけど、とりあえず抗酸化パワーは間違いないとこですし、試してみてもいいのかなーとは思っております。