パレオダイエット用の「アボカドオイル」が健康的にも使い勝手もよさげな感じ
パレオダイエット用のアボカドオイルとは?
アボカドオイルを買ったんですよ。購入はいつものiHerbで、お値段は500mlで1,400円ぐらい。以前に紹介した「パレオダイエット仕様マヨネーズ」を売ってるプライマルキッチンの商品であります。
アボカドオイルhじゃ抗栄養素ゼロで煙点が高いのがナイス
アボカドオイルは、ここんとこ海外の健康サイトでよくみかけるようになったアイテムで、ジワジワと支持を集め始めてる印象。具体的にどんなメリットがあるかというと、
- ココナッツオイルほど独特の風味がなくて味がマイルド。ほんのりナッツの風味がある
- 煙点が高い(249度)ので料理に使っても酸化しにくい
- 抗栄養素(栄養の吸収をジャマする成分)がゼロ!
- 抗酸化能力が高いルテインが豊富
といったところがポイントですかね。抗栄養素ゼロで煙点も高いので、いろいろと使い勝手がいいんですな。
ややオメガ6とオメガ3のバランスが悪いのが残念だが…
特にプライマルキッチンのはコールドプレス製法で作られてまして、いい感じです。いちおう脂質のプロファイルも書いときますと、
- 単不飽和脂肪酸 76%(オレイン酸、パルミトレイン酸)
- 多価不飽和脂肪酸 12%(リノール酸オメガ6、リノール酸オメガ3)
- 飽和脂肪酸 12%(パルミチン酸、ステアリン酸)
って感じです。惜しむらくはオメガ6とオメガ3のバランスが悪いとこで、12:1でオメガ6が優勢な状態になっております。
が、しかしそれを言ったら、あれだけ体にいいと言われるエキストラヴァージンオリーブオイルですら15%が多価不飽和脂肪酸(PUFA)ですからねぇ。しかも、その大半がオメガ6で構成されるわけですから、意外とこのへんのバランスは気にしなくてよさそうな気もしますが。
ただしアボカドオイルの研究例はほとんどない
といっても歴史が浅いオイルなんで、オリーブオイルほど研究例があるわけじゃありません。その点ではまだオリーブオイルの優位性は動かないんですが、ご存じのとおり、アボカドオイルに豊富なオレイン酸には、癌、自己免疫疾患、炎症性疾患なんかに良さそうってデータ(1)が多く、期待はできそうな雰囲気であります。
同様にアボカド自体の健康効果を調べたデータもいくつかありまして、たとえば2013年のレビュー論文(2)によりますと、
- 8件の実験で、アボカドを食べると循環器系に良い影響が出ている
- アボカドは体重の管理やアンチエンジングにも役立つかも
といった報告が出てたりします。このあたりは、アボカドにふくまれるオレイン酸とルテインのおかげな気がしますけど、もうちょい研究が進まないと何とも言えない感じ。
ってことで、まだまだ未知数ではありますが、脂質の構成と成分を見る限りは見どころの多いオイルじゃないかと思われます。個人的には、ドレッシングやマヨネーズ作りの素材としてしばらく使ってみるつもり。そのうちに日本でも流行るかもしれませんな。