「仕事で燃え尽きた……」を引き起こす4つの原因と、その解決策
https://yuchrszk.blogspot.com/2018/07/4.html?m=0
「仕事で燃え尽きちゃう原因とはなにか?」って問題を調べた論文(1)がおもしろかったのでメモ。仕事をしてるうちに急に「なんで働いてるんだろう?」と思ったり、「オレの人生はこれでいいのか?」って気分になって、なんのやる気もなくなっちゃう現象について調べてくれたんですな。
これは南オーストラリア大学の研究で、過去30年のあいだに行われた「燃え尽き症候群」の研究から9,000人分のデータをまとめたレビュー論文になっております。といってもメタ分析は行われてないんで、信頼性はまあまあって感じ。
で、まずは、この論文で定義される「燃え尽き」の症状ってのは、
- 感情の消耗=仕事中に体も心も疲れ切っちゃう感覚
- 離人感=現実感が消えちゃって、自分が体から切り離されたような感覚
- 達成感の喪失=何をやっても「俺はやったぞ!」みたいな気持ちにならない
の3つで構成されております。わたしも十数年前に出版社につとめてたころは似たような感じでしたねぇ。
では、具体的にどんな要素が「燃え尽き」を引き起こすのかを、ザーッと並べて行きましょう。
- 仕事の経験が少ない
- 仕事に対して主観的な自信がない
- 仕事の外に社会的なサポートがない
ってことで、いずれも納得のポイントばかりですが、個人的におもしろかったのは、
- 仕事のイライラを同僚とグチるほど燃え尽きる!
って結論になってるとこですね。なんだか不思議なようですが、怒りやイライラの感情を発散させると逆にフラストレーションが溜まるってのは有名な話なんで、そこらへんが関係してるのかもしれませんなぁ。仕事のイライラが溜まっちゃうと、ついつい友人にグチりたくなるもんですが、心当たりがある方はお気をつけください。
では、具体的にどんな対策がいいのかと言いますと、
- 「これ以上はやれない!」という境界線をハッキリ決めておく
- 会社の外にサポートを探す
- つねにユーモアをキープするように心がける
- マインドフルネス系のトレーニングを行う
だそうな。いずれも手軽な解決策ではないものの、境界線の設定とマインドフルネスぐらいはとりあえずやっとくといいんじゃないかと。さらに、ここにジョブクラフティングなどを組み合わせていくとさらに良いのではないかと思われます。どうぞよしなにー。