アーユルヴェーダの最強ハーブ「アシュワガンダ」でどこまでグッスリ眠れるようになるのか?
アシュワガンダといえば、アーユルヴェーダの世界では昔から「健康と長寿に効く!」と言われて、エリクサー並みに崇められているハーブのひとつ。このブログでも結構な数のデータを取り上げていて、ハーブ系のなかではわりと有望な部類ではないかと。
でもって新しいデータ(R)もアシュワガンダの話で、「睡眠に効くんじゃない?」ってのが今回の結論です。
まずは実験の概要をまとめておくと、65歳から80歳の男女50人を対象にしてまして、
- 参加者の半分に1日600mgのアシュワガンダを飲んでもらう
- 残り半分にはニセのカプセルを飲んでもらう
- 12週間ほど続けて、睡眠がどう改善するかをチェックする
みたいになります。アシュワガンダは昔からストレスに効くって報告が多いんで、ならば睡眠の質も上げてくれるんじゃないか?と考えたわけですね。
この研究では、睡眠の質だけかなくて生活の質(QOL)の変化も調べてまして、WHOQOL-BREFっていう有名な質問標を使ってます。体と心の健康だけでなく、「どれぐらい自立した生活ができているか?」とか「社会関係は良好か?」みたいなポイントもチェックしてて、アシュワガンダがどれぐらい広範囲な作用をもたらすかを調べてていい感じですね。
さて、12週間後の結果がどうだったかと言いますと、
- プラセボのカプセルを飲んだ参加者と比べて、アシュワガンダを飲んだグループ、有意に人生の質がアップした(140.53 [8.25] vs 161.84 [9.32])
- ついでに、アシュワガンダを飲んだグループは睡眠の質が上がり、目を覚ました後の注意力も上昇した(睡眠の質はP <.0001、注意力はP <.034)
- アシュワガンダに目立った副作用は確認されなかった
だったそうです。WHOQOL-BREFの数値に結構な違いが出てまして、これは確かに「使ってもいいんじゃない?」と思えるレベルっすね。
もちろん、これは高齢者がメインの研究なんで、果たして違う年齢層にも同じことが言えるのかは不明であります。が、2019年には、18-29歳、30-44歳、45-64歳って年齢層に1日300mgのアシュワガンダを飲んでもらったテスト(R)がありまして、
- アシュワガンダを10週間飲んだグループは、眠りに入るまでの時間が有意に短かった
- ついでに睡眠の質や不安の感情についても有意な改善が見られた
って結果が出てたりします。そもそもアシュワガンダが不安とストレスに効くって報告は昔から多いんで、そのおかげで睡眠の質も上がるのかもしれんですな。
まー、まだデータ数は少ないので、「アシュワガンダを睡眠に使うべきか?」と言われれば「もうちょい様子見じゃないすか?」と答えるでしょうが、不安とストレスで眠りが浅いような方はお試しいただいても良いかも。ちなみに、アシュワガンダについては「KSM-66」ってブランドが高評価ですんで、気になる方はこちらからどーぞ。