科学的に正しい友だちの作り方とは?|『あなたはなぜ「友だち」が必要なのか』
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「あなたはなぜ「友だち」が必要なのか」を読みました。科学的なデータをもとに「あなたが思う以上に友だち関係は大事!」と説く本で、人付きあいが悪い私には耳の痛い一冊でありました。
友だちがいると長生きする!
本書の主張は簡単で、「友だちとの関係がいい人は、デブになる確率が減り、睡眠の質が上がり、タバコもやらず、大病を患いにくくなる!」というもの。あるデータによれば、友人が少ない人は、1日に15本のタバコを吸うのと同じぐらい健康を損なうリスクがアップ。友人が多い人は、少ない人にくらべて50%も死亡率が下がるらしい。怖っ!
友だちがいると幸せになる!
また、健康面のほかにも重要なのが幸福度への影響。 ブリガムヤング大学の試算では、職場に仲の良い友だちが3人いるだけで、なんと96%も人生への満足度が高くなる。ついでに、その友だちが幸せな人だと、さらに自分の幸福度は15%ほどアップするらしい。幸福感は伝染するって話は良く聞きますが、ポジティブな友人を作ると人生が約2倍も良くなるんですねぇ。
この効果は結婚や子どもを上回り、どんなに家族関係が良くても、友だちがもたらす幸福度にはかなわないってのも面白い。
友だちがいると自己分析がはかどる!
さらには、自分をよく理解するためにも友人の存在は必須。自己診断の専門家によれば「自分のことは自分が一番よくわかる」ってのは大間違いで、本当は、友人のほうが「この人はギャグセンスがあるか?」「優しい性格をしてるか?」「IQは高いか?」なんてことを見抜くのが格段に上手いみたい。やっぱ自分のキャラを把握するのって難しいのね…。
じゃあ、友だちはどうやって作ればいいの?
かように友人関係は大事なわけですが、じゃあ私のような人見知りはどうやって友だちを増やせばいいのか?
この疑問に対する科学的に正しい答えは、
- 友だちと多くの時間を費やす
- 友だちとイベントをこなす
- 友だちの近くに住む
の3つ。
なかでも重要なのは「時間」で、あらゆるデータを分析すると、結局は「一緒に長い時間を過ごせば仲は良くなる」ってな、身もフタも無い結論に落ち着いちゃうんですな。同様に近所に住むのもかなり大事で、これに比べれば「性格や趣味が合う」なんてのは小さな要素らしい。
ちなみに、本書でもっとも心に残ったアドバイスは、「退屈するのが嫌いな人には友だちなどできない」というもの。
友だちは、時にあなたが興味のない退屈な話題を持ち出すこともある。だからといって、友人が重要でないことにはならない。つねに楽しい会話を期待してはいけないし、つねに何らかの見返りがあると考えてもいけない。これまでに、私は友人を10回も自宅のディナーパーティーに招いたが、彼らが私を誘ったことは1度もない。しかし、そんなことをいちいち考えていたら、友だちなどは出来ないままだ。
まことに正しい忠告だと思います。
まとめ
そんなわけで、「あなたはなぜ「友だち」が必要なのか」のご紹介でした。「友だちが大事!」なんてのは当たり前の話ですが、想像よりも人生に影響をおよぼす要素なんですねぇ。私も人見知りとか言ってる場合じゃないですな。