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外向的な性格な人ほど実は商売がヘタという話


一般的に「商売は外向的に攻めないとダメ!内向的な人は不向き!」ってな印象がありますが、実は「外向的な性格は商売がヘタなんだよ!」と主張する論文があったのでメモ。

参考:Rethinking the Extraverted Sales Ideal The Ambivert Advantage





論文の作者は「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 」のアダム・グラントさん。さすが、面白い論文が多いですねぇ。




 

で、これは300人のセールスマンを対象にした研究で、3ヶ月間にわたって彼らの収益を記録したところ、成績は以下の順番になったらしい。

    • 1位 両向型
    • 2位 内向型
    • 3位 外向型


なんと外向型が最下位! 1位になった「両向型」は、外向と内向のちょうど中間ぐらいの性質を持つタイプの人たちで、内向型と比べて24%、外向型と比べて32%も成績が良かったそうな。


外向的なキャラの成績が悪いのは、売り込みの情熱がすごすぎて、客の声を聞かない傾向があるかららしい。確かに、こちらの話を聞いてくれずにガンガン商品を説明されたらウザいもんなぁ。商売の成績を上げようとして、自分の性格を前向きに変えようとするのは時間のムダってことですな。


グラントによると、両向型は外向と内向の両方の性質を備えているので、商売の世界では有利になるんだそうな。

両向型が有利なのは、客が納得するようなしっかりした自己主張ができる一方で、同時に客の話をちゃんと聞けるため、自信過剰な印象を与えずに済むからだ。


要は外向と内向のいいとこ取りをしてるってことですね。


じゃあ、両向型になるにはどうすりゃいいの?って話ですが、グラントによると、人類の大部分は両向型の性格にあてはまるみたい。つまり、大半の人は生まれつき商売に向いた性格をしているってことで、これはなかなか良いニュースですね。


ちなみに、「人を動かす、新たな3原則」で有名なダニエル・ピンクさんのページには、自分が両向型がどうかを判断できるテスト(英語)が用意されてますんで、興味がある方はどうぞ。

ASSESSMENT | Daniel H. Pink





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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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