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アメリカ心理学会が認める、“本当に効く”7つのストレス解消法


世界でもっとも権威のある心理学団体といえばアメリカ心理学会(通称APA)。で、このAPAが超大がかりなストレスに関する調査をしてまして、科学的に実証された本当に効くストレス解消法を提唱してますんで、まとめてご紹介します。




よくある“間違った”ストレス解消法トップ9
正しいストレス解消法を見る前に、間違ったストレス解消法も押さえておきましょう。APAによれば、ストレスを感じた人の多くは以下の対処法に走りがち。

  • ギャンブル
  • ショッピング
  • タバコ
  • やけ食い
  • テレビゲーム
  • ネットサーフィン
  • テレビを見る
  • 映画

個人的にも「やけ食い」をしちゃいがちなので耳が痛いんですが、これらの方法はストレス解消法としてはムダなので注意したいところ。ちゃんと脳のストレス反応をやわらげてくれる正しい方法は次の7つです。

1・エクササイズ
当ブログでもエクササイズの効用は何度も取り上げてますが、科学的にストレス解消の効果が実証されている点では間違いなくナンバー1。短期的にストレスをやわらげるのはもちろん、長期的にストレスに強い脳を作ってくれる素晴らしさ。その割には、意外なほど実践する人が少ないんですよねぇ。

参考:運動で幸せになりたければ、まずは20分のエクササイズ。話はそれからだ!

2・瞑想
瞑想も当ブログでは定番のストレス解消法。血圧を下げてストレスホルモンを減らし、ネガティブな感情も消してくれるのがすごい。手軽なわりにストレス戦闘力が超高いので、ぜひ手持ちの武器に加えておきたいところです。

参考:

3・音楽
音楽セラピーもリラックスの定番。研究によれば、テンポの遅い音楽を聞くだけで心拍数と血圧が下がり、実際にストレスホルモンのレベルも下がったそうな。リラックスに効く曲は自分に合ったものを選ぶのが一番ですが、特に候補がないならクラシックを選べばOK。当ブログでも、過去に「世界でもっともリラックスできる曲」を紹介してますんで、こちらもご参照ください。

 参考:

4・散歩
外を歩くのは健康にいいだけでなく、ストレスを30%も下げてくれるでは、PTSDや失職のショックまでやわらげるうえに、記憶力や注意力もアップしてくれるらしい。また、このときに自然のなかを歩くと、緑の量が1%増えるごとにストレスレベルも急激に下がるそうな。


5・友人や家族と過ごす
人間関係の大事さは当ブログでも何度も紹介してきたところ。友人や家族と仲が良いと自尊心と安心感が高くなり、ストレスレベルがガツンと下がる。経済学の試算によれば、月イチで友人や家族に会うと、年に5,674,500円分の価値があるそうな。


参考:

6・マッサージ
マッサージのストレス解消効果も、科学的にはかなり実証済み。臨床研究では、90分のマッサージを受けると心拍数やストレスホルモンのレベルが下がった。ついでに、食い過ぎや怒りの感情までやわらげてくれるそうな。じっとしてるのが苦手なので、個人的にマッサージは避けてきたんですが、ここまで実証例があるんなら試してみようかな…。


7・お祈り
お祈りや宗教的儀式にも、ストレス解消の効果が確認されております。意識が「高次の目的」に向かうと、 人間の脳は快楽物質を出すようにできてるらしい。私は無神論者&スピリチュアル嫌いなので、「祈り」と聞くとちょっと引いてしまうところもあるわけですが(笑)、脳科学的にも効果は高いようですし、仏教の世界で行われる「慈悲の瞑想」なら取り入れてみようかなー、とは思います。


参考:「祈り」は脳の最良の特効薬である:「脳科学から見た祈り」

まとめ
そんなわけで、アメリカ心理学会が認める7つのストレス解消法でした。休日は森のなかを音楽を聞きながら散歩して、夜は静かに読書と瞑想。そのうえで、友人や家族と月イチの会合を開きつつマッサージを受ければストレス知らず!ってことですな(笑)。やってみよう。
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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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