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創造性を高めるコツは「退屈」を喜んで受け入れること


退屈は創造性を高めるから嫌っちゃダメだぞ!」って研究(1)が面白いのでメモ。




これはセントラル・ランカシャー大学の実験でして、まずは被験者に「電話帳の番号を書き写す」って超退屈な作業を15分ほど命じたあと、「マグカップの新しい使い道を考えてください」という大喜利みたいなテストに答えてもらったんですね。すると、何もせずテストに挑んだ場合よりも、事前に退屈な作業をこなしたほうが格段に良い答えが浮かんだらしい。


なんでも、退屈を感じることで「お前はいま新鮮なアイデアを必要としているぞ!」と脳にシグナルが送られて、逆に創造性が活性化する仕組みになってるみたい。


で、もう一個の実験では、さらに被験者を以下の2グループにわけて、創造性のアップ度をチェックしたんですね。

 

  1. 電話帳の番号を書き写す
  2. 電話帳をひたすら読み続ける


と、今度は、電話帳をひたすら読み続けたグループのほうが創造性が高まったんだとか。つまり、退屈度が上がるほど創造性も高くなるってことですね。退屈なほど空想にふける時間が増えて、これが創造性のアップに役立つみたい。


研究者いわく、

 

つねに退屈は「排除すべきもの」として扱われてきたが、創造性を高めるためには、退屈を喜んで受け入れる必要があるだろう


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。