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座り仕事の健康被害はエクササイズで防げるのかも?


当ブログでたびたび取り上げている「座り仕事の健康被害」。1日6時間以上イスに座り続けると死亡率が40%もアップする!って話でして、かなり科学的な証拠が多い話であります。


で、この問題の解決法としては、いままでは「座る時間を減らすしかなさいんじゃないかなぁ…」って風潮だったんですが、近ごろメイヨークリニックが出したプレスリリース(1)によれば、エクササイズで座り仕事による死亡率を下げられる可能性があるみたい。


これは、ダラスの病院の記録をもとに、1981年〜2012年の間における、1304人の活動量と死亡率の関係を追った研究。要点を抜粋しますと、

 

データによると、イスに座る時間が長くなるほど、血圧の上昇、総コレステロール値と中性脂肪の増加、HDL(善玉コレステロール)の減少などの現象が顕著に見られた。BMI、ウエストサイズ、体脂肪率についても同じ結果だった。

 

しかし、運動のレベルでデータを調整すると、イスに座る時間の長さは、あきらかに中性脂肪とHDLの比率(インシュリン抵抗性の指標)にしか関係していなかった。イスに座る時間が長くても、メタボリックシンドロームの割合は増加しなかった。

 

ということで、やはり結論としてはエクササイズは超大事。ただし、いくら運動をしても、座りすぎによる中性脂肪の増加は防げないかもしれないってのが面白いところです。


ともあれ、座り仕事がメインでスタンディングデスクを導入できない方には、非常に希望を保たせてくれる結果じゃないでしょうか。



credit: Stewf via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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