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お肉の老化物質「AGEs」はマリネにすれば激減するらしい

Marinade

ちょい前に、お肉にふくまれる老化成分「AGEs」について書きましたが、その流れで見つけた2010年の論文(1)がいい感じ。なんでも、肉のAGEsはマリネ液につければ激減するらしい。



おさらいしますと、AGEsは加工食品やお肉にふくまれる毒性の強い物質で、動脈硬化や皮膚の老化につながると言われております。食品からとったAGEsは、通常は10%ほどが体内に残って悪さをしちゃうんで、総摂取量を減らすにこしたことはないかと。


で、この論文は、食事のAGEsを減らす工夫について調べたものなんですが、結論としてはマリネがベストの調理法らしい。なんでも、マリネ液に牛肉を1時間ほどつけこんだところ、AGEsが半分に減ったんだとか。これはすばらしい。


仕組みとしては、マリネ液の酸がタンパク質をほどよく分解するので、糖と結びつきにくくなり、結果としてAGEsができにくくなるみたい。なので、マリネ液に使うのは、お酢でもレモン汁でも白ワインビネガーでも、酸性の液体であればなんでもいいんでしょうね。


さらに、マリネのすばらしさはもう1つ。通常、お肉を高温で調理すると、ヘテロサイクリックアミン(HAs)っていう発がん性の物質ができるんですが(2)、マリネにしちゃえば、この物質が9割以上も減るんだとか。


うーん、いままでマリネを積極的に試したことはなかったんですが、今後の肉料理ではガンガン試していこうかな…。


credit: swanksalot via FindCC
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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。