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フェイスブックで不幸になるたった1つの理由は「自分と他人の比較」

Facebook

フェイスブックと幸福度に関する研究をいろいろと紹介してきた当ブログ。


過去には「人づきあいが苦手な人はフェイスブックで不幸に」とかフェイスブックはヒトの幸福感を減らしている」とか「SNSはメンタルに良くない!」なんてデータがあった一方で、「フェイスブックは社会的な信頼感を高めているんだ」って話もありまして、まだまだ統一的な見方は出ていない感じであります。


まぁ、考えてみれば当然で、人によってSNSの使い方は大きく違うわけで、たんに情報収集のためにフェイスブックを開く人と、自分のリア充ぶりを見せつけたくて投稿する人では、やはり幸福度は変わってくるだろうなぁ、と。



というところで面白いのが、「フェイスブックどう使ったらウツになりやすいのか?」について調べた研究(1)。これはヒューストン大学の実験で、学生たちを対象に、フェイスブックの使い方とメンタルの関連をチェックしたんですね。


その結果をざっくりまとめますと、

  1. 基本的には、フェイスブックを使う時間が多いほどウツになりやすい
  2. その際、他人の投稿と自分の現状をくらべる回数が多いとさらにウツになる

といったデータが出た模様。どうやらSNSは、人間が生まれつき持つ「他人と比べたい気持ち」を増幅しやすく、その結果としてメンタルに悪影響をあたえているみたい。


確かに、仕事中に友人のバカンス写真を見て「なんで自分だけこんなツラいんだ…」とか思ってしまう経験は誰にでもありましょうが、おもしろいのが他人の投稿に対して優越感をもった場合でもメンタルにはよくないところ。たとえば他人のペット画像を見て「自分ちのネコのほうが可愛い!」とか思うだけでも、やはりウツ状態が悪化しちゃうんだそうな。


確かに、過去の研究でも「どんな形でも他人と自分をくらべるのは精神に良くないんだ」ってデータが出てまして、この結果にはわりと納得できるところ。研究者いわく、

ヒトには自動的に社会的な比較を行う傾向がある。重度のフェイスブックユーザーは、自分の体験をふり返ってみるべきだろう。

フェイスブックは、もともとは他者とポジティブにつながるのが目的だったはずだ。しかし、もしフェイスブックでウツな気分になったなら、いったん距離をとったほうがいい。

とのこと。とにかく、人間には無意識に自分と他人をくらべちゃう性質があり、フェイスブックはこの傾向を加速してしまうわけですね。やっぱりSNSにはみだりに近づかないようにしよう…。


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