「市販のプロテインパウダーは体に悪い!」報道に乗じて、自分が監修した商品の販売につなげたくてたまらない男のエントリ
「市販のプロテインパウダーには大量の重金属が入っているぞ!」って怖いニュースがCNNに出ておりました。ざっくり要点をまとめておくと、
- クリーンラベルプロジェクトってNPOが、市販のプロテインパウダー160製品を調べた。
- そうしたら、全体の約半分のプロテインパウダーには、許容量を超す鉛やカドミウムが含まれていた。
- さらに21%については含有量がカリフォルニア州の基準値の2倍に上ることが分かった。
ってことで、市販のプロテインには大量の重金属が含まれているんだ、と。この問題は昔から指摘してたことですが、再び検査で明らかになった感じですね。
そこで、良い機会なので、今回は重金属がどんだけヤバいのかをあらためておさらいしてみましょう。重金属ってのは、名前のとおり環境に存在する金属のことで、
- ヒ素:主に肝臓と腎臓へのダメージが大きく、要するに人体のデトックス機能を破壊しちゃう。
- 水銀:体内で酸化をうながしていろんなダメージを引き起こすことがわかっていて、数ある重金属のなかでも「最恐」と呼ばれる。
- カドミウム:腎臓病、骨粗鬆症、カルシウムの代謝異常などを引き起こし、発がん性も確認されている。
- 鉛:カルシウムの働きを阻害し、グルタチオンなどの抗酸化物質を減らす作用があるため、体をどんどん老けさせる。
の4つが「重金属のビッグフォー」などと呼ばれてます。こいつが人体に激しいダメージをおよぼすのは有名な話で、米国国立衛生研究所によると、これらは私たちを毒する最も一般的な金属で、時間の経過とともに体内に蓄積されて、腹痛、悪寒、疲労、下痢、吐き気、嘔吐など、さまざまな悪影響を引き起こすというんですな(R)。いやー、恐ろしい。
これらの重金属は、汚染された水、食物、大気汚染などを経由して体内に少しずつ蓄積。そこから出てくる症状には個人差がありますが、疲労、ブレインフォグ(頭の中がもやもやして集中力や記憶力が低下している状態)、消化器系の問題、筋力低下、頭痛などの問題につながっていったりします。さらに長期的に重金属を取り込むと、胃腸障害、臓器障害、癌リスクの増加、パーキンソン病やアルツハイマー病といった神経疾患の進行などの大ダメージが起きる可能性もあり得るというから怖いもんです。
ちなみに、これら重金属ビッグフォーがどこから体内に入るケースが多いかと言いますと、
- 水銀:メインソースはご存じ魚介類でして、マグロのようにデカい魚ほど蓄積量は多め。
- ヒ素:汚染された土壌で作られた作物や水から取り込むことが多い。日本人だと玄米や海藻が多い。
- 鉛:日本人の場合は米やイモ類から取り込むことが多い。
- カドミウム:主な摂取源はタバコ。あと日本人の場合は白米と玄米から取り込むことも多い。
みたいになります。基本的には食品から取り込まれることが多いっすね。
もちろん、深刻な病気が発生するまでには、とんでもない量の重金属を口にしなければならないので必要以上にビビる必要はありません。とはいえ、今回の調査で明らかになったように、基準値の2倍にもなるプロテインを使っていたら、長期的にヤバいことになるのは間違いないですからねぇ。その意味で、できるだけ重金属を避けた方が良いのは確実でしょう。
ってことで、ここから急に宣伝に入りますが、私が開発に関わった「ハイブリッド 腸ファイバープロテイン」は、この重金属問題にもこだわった内容になっております。もう3年ぐらい前から「重金属が少ないプロテインを使いたいなぁ」と思ってはいたんですが、市販のものがどれだけ安全なのかよくわからんかったので、自分で作るようにしたって経緯があるもんですから。
具体的には、「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」の場合は、以下の基準を守りながら製造を行っております。
・カドミウム=0.3 mg/kg以下
・鉛=0.1 mg/kg以下
・ヒ素 =0.01 mg/kg以下
・水銀=1 mg/kg以下
この数値は、米カリフォルニア州が定める「プロポジション65」という法律に準じたものです。カリフォルニア州は、世界でも特に健康意識が高い地域として知られ、住民の健康を守るために、世界的に見ても厳しいレベルの規制を設けてるんですよ。なので、この数値を守っておけばとりあえず良いんじゃないかと。
さらに、単にメーカーが「この原料は安全です!」と言ってきた素材をそのまま使うんじゃなくて、こちら側でも自腹で定期的に重金属のチェックを行っていたりします。つい先日も検査結果が出てきたばかりなので公開しておきましょう。
ご覧のとおり、無事に基準値を大きく下回る結果が出てホッとしております(なんせ自分でも毎日飲んでいるので)。プロテインは自然界の原料を使った商品なので、残念ながら重金属を完全にゼロにすることは不可能なんだけど、これぐらいのレベルを守っておけば問題ないでしょう。同じ検査は今後も定期的に行っていきますので、ここらへんの品質についてはご安心いただければと。ワハハハ。
そんなわけで、最後は宣伝になっちゃってすいませんが、いろいろこだわって作ってますんで、気になる方はチェックしてみてくださいませー。