「モテる男の体型」とは?を調べまくった研究の結論を見てみましょう
「モテる男の体型ってどんな感じ?」みたいなところを調べたデータ(R)が面白かったです。周囲から魅力的だと思われやすい体型は細マッチョなのか、中肉中背なのか、それともTシャツがパツパツのゴリマッチョなのかって問題ですな。
これは283名の男女を対象に行われた研究で、中国・リトアニア・イギリスの3か国から集められた参加者を対象にしております。実験がどんな手順で進められたのかと言いますと、
- みんなに、肩幅とウエストの比率(SWR)や体脂肪率が異なる15種類の男性の体型画像を見てもらう
- それぞれの体型について「どのくらい魅力的か?」を評価してもらう
みたいになります。とにかくいろんな体型の男女を見てもらい、そこからみんなに共通する傾向をチェックしてみたわけですな。
その結果、どんな傾向が見られたのかと言いますと、
- すべての国で共通して、体型の魅力度をもっとも左右したのは、筋肉の量ではなく体脂肪率だった
- 研究チームが出した“理想のスペック”は以下の通り。
- 体脂肪率:12〜15%
- BMI:23〜27
- 肩幅とウエストの比率(SWR):約1.57
って感じだったんだそうな。つまり、魅力的な見た目を手に入れるためには「筋肉がありすぎてもダメ」「脂肪がなさすぎてもダメ」で、ある程度筋肉がついていて、かつ脂肪も適度に絞られている“健康的な見た目”がベストだってことですな。ちなみに、肩幅とウエストの比率(SWR)もある程度は魅力度に関係していたんですが、それ以上に影響が大きかったのが「脂肪の少なさ」だったそうで、いわゆる「健康的なアスリート」っぽい体型が最も好まれたってことですね。このような数値は、いわゆるフィジーク系の競技者が大会のオフシーズンで目指すようなラインでして、極端に絞りすぎず、でも無駄な脂肪が少なく、代謝も良い状態……みたいなイメージでしょうか。
ちなみに、面白いことに、国によって微妙に理想の体型の数値は違ってまして、
- 英国では理想体脂肪率は13%
- 中国は13.2%
- リトアニアは14.2%
みたいになってました。まあここらへんは文化による好みの違いがあるんでしょうけど、全体としては体脂肪率は低めのほうが良いって傾向が見て取れますな。
ここまで来ると、「なんで脂肪が少ないと魅力的に見えるのか?」って疑問が湧いてくるでしょうが、ここにはおそらくホルモンが関係していると考えられております。ざっくり言いますと、
- 体脂肪が少ない=「テストステロン値が高い」というシグナルになる
- テストステロンが高い=免疫機能も代謝も高くて「健康的で遺伝的に優れている」と判断されやすい
みたいな感じですね。つまり、進化心理学の観点から見ると、「脂肪が少ない」ってのは「健康的な遺伝子の持ち主かも?」という無意識のシグナルになっていて、これを脳は「魅力がある!」と判断してるわけですね。わかりやすいですなぁ。
ということで、男性諸氏が「魅力的になりたい!」と思うなら、まず目指すべきはムキムキな筋肉よりも、無駄のない“引き締まった身体”ってことになりましょう。この研究を参考にするならば、以下のような数値を目標にするとよさげです。
- 体脂肪率:12〜15%
- BMI:23〜27
- SWR:1.57くらい
これらは単に“見た目の魅力”だけでなく、メタボリックヘルス(代謝的な健康)とも直結してるので、ここが改善できればまさに一石二鳥。見た目も中身も健康的になりますんで、健康のための指標としてもよさそうであります。個人的にも、昔は筋肉量を増やすことにこだわってましたが、ここ数年は「どれだけ動けて、疲れにくくて、絞れてるか?」のほうに意識をシフトしてまして、たぶんこっちのほうが長期的に見てQOLも上がるんじゃないかなぁ、と。
ちなみに「体脂肪率12〜15%」ぐらいであれば、普通に以下の食事ガイドラインを守りつつ運動を続ければ、十分に達成できるラインですんで、ここらへんを目指している方はお試しください。
- カロリー設定は「緩やかなアンダーカロリー」が基本:体脂肪を減らすためには、目安としては維持カロリーから10〜20%カットを目指すのが基本(例:維持が2,500kcalなら、2,000〜2,250kcalに設定する)。減らしすぎると筋肉が落ちるので注意で、日常的に活動量が多い人(トレーニングしてる人)は、-10%程度の緩やかな減量から始めるのがおすすめ。
- PFCバランス:筋肉を残しつつ脂肪を落とすためには、タンパク質を体重1kgあたり1.6〜2.2gぐらいが基本。脂質は体重1kgあたり0.8〜1.0gで、残りのカロリーをすべて炭水化物に充ててくださいませ。つまり、体重70kgの人が2,200kcalで絞る場合は、「タンパク質:70kg × 2g = 140g(560kcal)」「脂質:70kg × 0.9g = 63g(567kcal)」「残り:1,073kcal → 約268gの炭水化物」みたいな感じ。つまり、バランスの取れた“高タンパク・中炭水化物・適脂質”が王道。
- 食材は「量が取れて、満足感の高いもの」を中心に:体脂肪率を落とすときは、「お腹いっぱい食べたいけど太りたくない」って問題に襲われがちなので“高密度低カロリー食材”を使うのが基本。タンパク質源は、鶏むね肉(皮なし)、タラ・鮭などの白身魚、卵、ギリシャヨーグルト)、プロテインパウダーなど。炭水化物源は、オートミール、玄米か雑穀米、芋類(さつまいも・じゃがいもなど)、果物(バナナ、ベリーなど)など。脂質源は、ナッツ(アーモンド、くるみなど)、オリーブオイル・アマニ油(ドレッシング用)、青魚(サバ、イワシなど)。



