なぜダラダラと仕事をやってる人は死亡率が高くなるのか?
MensHealth.comが「仕事の先延ばしで死ぬ理由」ってナイスな動画を作成しておりました。いかに日常的なストレスがホルモンを暴走させて体にダメージを与えるかをわかりやすく説明してくれて参考になります。
仕事をダラダラやっててストレスが高まると、まずは脳の原始的なエリア(扁桃体)がパニックを起こし、内分泌系に「なんとかしろ!」と命令を出す。
命令を受けた内分泌系は、下垂体からACTHとTTHってホルモンを分泌。これが副腎に影響をあたえて、コルチゾール(ステロイド)の分泌を促進する。
ACTHが甲状腺に影響をあたえて、心拍数や代謝が激しくアップ。無闇に心臓がドキドキするので、人によっては不安やうつ症状が出たりする。この不安が原因でさらにストレスが高まり、再び脳がパニックを起こすという悪循環。
つねに体内にコルチゾールが多く分泌されていると、どんどん全身がストレスホルモンに慣れていく。やがて、どれだけコルチゾールが増えても体が未反応に。
本来ならば、コルチゾールが白血球の暴走を食い止める役割をしているが…
全身がコルチゾールに反応しなくなってるんで、白血球が暴走して体を傷めつけまくり(=体が慢性炎症に)。
ストレスホルモンを作り出すにはエネルギーが必要なんで、そのために副腎に近い肝臓に脂肪をため込もうとする。その結果として脂肪肝の状態になり、さらに全身の炎症が進む。
そんなわけで、初期のストレスがホルモンの連鎖を生み出し、それが心臓を傷めつけ、全身に炎症を起こし、さらには内臓の脂肪を増やして死亡率を高めていくわけですね。過労死なんかは、まさにこのメカニズムが効いてるんでしょう。
仕事の先延ばしだけでなく、日常のストレスが積もっても同じ問題が起きちゃうんで、ガッツリ対策していきたいところであります。