あらゆるトレーニングの成果を2倍にアップさせる超シンプルな秘訣、それは「リコンソリデーション」
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/02/blog-post_5.html?m=0
新しいスキルを学ぶには反復練習が必須。ただし近ごろ出た論文(1)によれば、まったく同じ練習をくり返すよりも、ちょっとずつ変化を加えていくほうがいいらしい。
たとえばテニスだったらラケットの重さを少し変えたり、ピアノならテンポを少し遅くしてみたり、英会話なら同じフレーズの単語だけを入れ替えてみたりとか。それだけで、スキルが身につく速度がハッキリと変わってくるんだそうな。
これはジョン・ホプキンス大の実験で、86名の男女を対象にしたもの。まずは参加者を以下の3グループにわけたんですね。
- まったく同じ練習を2回くり返す
- 微妙に内容を変えた練習を2回くり返す
- 練習を1回しかしない
そのうえで、全員にテレビゲームのような作業をトレーニングしてもらったらしい。
その結果は、内容を変えた練習をしたグループの圧勝。同じ練習をくり返したグループより、2倍もスピードと正確性が上がったというから凄いもんです。ちなみに練習を1回だけしたグループは、同じ練習をしたグループより25%ほど成績が悪かったとのこと。
研究者によれば、少しだけ内容を変えた練習をすると、新たな状況のせいで脳が活性化するんだそうな。つまり、
- ちょっとだけ内容を変えてくり返す
- 脳が頑張って対応しようとする
- 脳の機能が上がる
- 上達スピードアップ!
みたいな仕組みになってるらしい。軽いストレスを与えることで、逆に脳がいつもより頑張るわけですね。
ただしここで大事なのは、あくまで「ほんのちょっとだけの変化」に留めること。あまりに変化がデカすぎると、脳が完全にあきらめちゃって頑張らなくなるんだそうな。
そんなわけで、わたしも今後は単純な反復練習ではなく、多少のアレンジを加えたトレーニングを心がけるようにします。この原則は、「インターリービング練習」と並んで覚えておくとよさそうっすね。