親の育て方はIQの高さには影響しない!というかIQは9割が遺伝!みたいな話
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/02/iqiq9.html?m=0
こないだ「親の影響は子どもの性格に関係ない!」って話を書きました。親がどんな育て方をしようが子どもの性格はほぼ遺伝と友人関係で決まるってのが、現代における行動遺伝学の結論なわけです。
で、上で取り上げた論文(1)には、「親の育て方と知能の関係」についてもハッキリした結論を出してまして、これがまたおもしろいんですね。
ざっくりおさらいすると、この論文は双子を大量に調査したデータをまとめたもの。一卵性双生児の育ち方を調べることで、遺伝と環境の影響を切り離して考えられるわけです。
では、親の育て方や家庭環境は、子どものIQにどこまで影響をおよぼすんでしょうか? 具体的な数字は、以下のグラフのようになっております。
ご覧のとおり、親の育て方や家庭環境の影響は、4〜6才ごろでも40%以下。そこから少しずつ数字が下がっていきまして、成人後は完全に影響力がゼロになっております。つまり、私たちは年を取れば取るほど親のIQに近づいていくわけですね。遺伝って怖い!
もちろん人間の頭の良さはIQだけじゃ決まらない ですし、特に勉強の成績に関しては「誠実さ」や「セルフコントロール能力」のほうが大事ですからねぇ。子育てにおいては、計算ドリルとか暗記トレーニングをやらせてIQを鍛えるよりは、科学的に意志力が鍛えられる方法なんかを教えたほうが実りは多いのかもしれません。