リバウンドに苦しまずにダイエットできるようになるまでの期間はズバリ1年
ダイエットの大敵といえばリバウンド。一説には、ダイエットに成功しても6割の人はもとの体重に戻っちゃうそうで(1)、なかなか困ったもんです。
そんな状況下、「体重を楽に維持できるようになるまでには1年かかる!」ってデータ(2)が出ておりました。
空腹が消えるまでは1年かかる
これはコペンハーゲン大の研究で、肥満の男女20名を対象にしたもの。まずは全員に8週間のカロリー制限をしてもらい、体脂肪を平均で13%減らしてもらったんだそうな。
その後、全員に52週間にわたって維持カロリーを守ってもらい、ひたすら体重をキープさせたらしい。そのうえで血液サンプルを調べたところ、
- およそ1年で食欲を減らすホルモン(GLP-1とPYY)が上昇!
- 逆に食欲を増やすホルモン(グレリン)は正常値に!
って結果が出たみたい。要するに、ダイエット成功から1年が経てば、空腹に苦しまない体になれるんだ、と。
体が味方になってくれるまでがんばるべし
研究者いわく、
この研究は、太りぎみの人がダイエットに成功した場合、新しい体重に体が「適応」するまでに1年かかることを示している。いったん適応すると体は抵抗しなくなり、体重の維持が簡単になっていくのだ。
とのこと。これは、以前に書いた「セットポイント理論」にもつながる話で、いったん脳の食欲コントローラーが狂ってしまうと、ホルモンバランスが乱れて食欲がどんどん増していっちゃうんですよね。つまり、セットポイントの正常化には1年かかるわけですな。
なかなか大変な話ですが、逆に言えば、とりあえず1年がたてば確実に楽になれることがわかったのは良いことかと思います。なんの目標もないのはキツいですからね。
痩せたあとの体重をキープする時間が長くなればなるほど、体重の維持は簡単になっていく。いったん「臨界点」を超えてしまえば、ダイエット直後よりも格段に食欲は減るからだ。
いったんこうなれば、体はあなたの味方になってくれる。体重を減らしたい人には良いニュースだろう。
そんなわけで、体が味方になるまでは約1年。まずはこの期間を目標に、体重をキープしていただければと思います。