揚げ物を食べて老けたくないなら、とりあえず食後にコーヒーをどうぞ
以前から「コーヒーは体にいい!」って研究が多い紹介している当ブログ。近ごろチェックした論文(1)では、「食後のコーヒーがアンチエイジングに効きまくる!」って結論になってておもしろかったです。
コーヒーで体の老化が抑えられる?
これはヘブライ大学の実験で、コーヒーとマロンジアルデヒド(MDA)の影響を調べたもの。MDAは脂質が酸化してできる成分で、老化の大きな原因のひとつと考えられております。
言わずもがな、脂質の酸化はアンチエイジングの大敵。「サラダ油は寿命が縮む!」と言われるのもオメガ6が酸化ダメージに弱いからであります。
酸化した脂質は体に炎症を起こして、全身を衰えさせていくんですね。これは、体に良いと言われるオメガ3でも同じことであります。
脂質の酸化が30%も減った!
実験は10名の健康な男女を対象にしたもので、全員に以下の3パターンで食事をしてもらったんですね。
- ビーフカツだけを食べる
- ビーフカツを食べつつ粗挽きのトルココーヒー(200ml)を飲む
- ビーフカツを食べつつグリーンコーヒーパウダーを飲む
一般的に、高温で調理した料理ほどMDAの量は多いんで、ビーフカツなんかは老化の原因になりやすいと考えられるわけです。
その後、全員の血中MDAを調べたところ、
- コーヒーかグリーンコーヒーパウダーを飲んだ場合は、MDAレベルが平均で最大30%減!
って結果だったそうな。どうやらコーヒーのポリフェノールが、酸化を大幅に防いでくれるらしい。これは素晴らしいですねー。
また、この結果を見る限りは、ハードなエクササイズをした後に体内で作られるMDA対策にも使えるかも。当ブログでは、運動の35分前にコーヒーを飲む手法をオススメしてたんですが、運動後に追加で飲むのもありかもしれません。
ただし、研究者によれば「インスタントコーヒーじゃ効かないかも」とのこと。インスタントコーヒーの抽出プロセスだと、有効なポリフェノールが減っちゃう可能性が高いんだそうな。なるほどねぇ。
もちろんこれは小規模な実験なんですが、コーヒーのメリットにMDAの抑制が関わっている可能性は高いんじゃないかと。なにせ、コーヒーで消化器系の発がん率が減ったり(2)、2型糖尿病にかかりにくくなったり(3)するのは間違いないですからねぇ。
そんなわけで、特にMDAの多い食事(揚げ物とか)を食べるときは、食中か食後にコーヒーを飲むと吉。この実験ではグリーンコーヒーパウダーでも同じレベルの効果が出てるんで、コーヒーが苦手な方はサプリで代用してみるとよさそうであります。