こんな職場は早死にする!体に悪い職場トップ10
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/10/10.html?m=0
どんな職場が体を壊すのか?
「こんな職場は体を壊す!」ってデータ(1)がおもしろかったんでメモ。現代の労働環境のなかで、どんな条件がもっともカラダに良くないのかを調べたんですな。
論文の著者は、組織行動学の世界では超有名なジェフリー・フェファー教授。スタンフォードの名物教授で、日本でもいろいろ邦訳が出ております。たぶん「影響力のマネジメント」とかが一番有名だと思う。
今回の研究は、過去に出た「仕事と健康」に関するデータ228件から、質の高いものだけを選んで「体に悪い職場とはどんなものか?」をまとめたメタ分析になっております。つまり、科学的な信頼性はかなり高め。
体を壊す職場の条件トップ10
で、結論からいくと、体を壊す職場の条件トップ10は以下のとおり。
- 保険がない
- シフトワーク
- 長時間労働
- 業績が不安定
- 仕事のせいで家庭に不和が起きる
- 仕事に関する権限が少ない
- 仕事の責任が重すぎる
- 逆に仕事がない
- 社会的なサポートが少ない
- 組織内の不公平
みたいな感じ。これらの条件を満たす職場ほど、
- 早死にの確率がアップ!
- 精神病の発症率がアップ!
- 通院の確率がアップ!
って傾向がハッキリ出てたんだそうな。納得の結果じゃないでしょうか。
こんな職場は早死にする
ちなみに、それぞれの影響度の高さをランクにしていくと、
早死にの確率を高める要素ランキング
- 仕事に関する権限の少なさ
- 仕事がない
- 保険がない
- 長時間労働
- 仕事による家庭の不和
メンタルを病む要素ランキング
- 仕事による家庭の不和
- 仕事がない
- 仕事の責任が重すぎる
- 組織内の不公平
- 業績が不安定
通院の確率を上げる要素ランキング
- 仕事による家庭の不和
- 仕事がない
- 業績が不安定
- 仕事の責任が重すぎる
- 仕事に関する権限の少なさ
みたいになっております。仕事を自分でコントロールできないと、早死にの確率が高まるってのがおもしろいですねー。昔から「人間の幸福には自由の感覚が必須」とは言うんですが、あらためて数字で示された感じ。
もちろん、これはアメリカのデータなんで、どこまで日本に適用できるのかは不明。とはいえ、上記の要素はどんな組織にも当てはまりそうですな。
とりあえず、このデータから得られる教訓としては、
- とにかく、自分でコントロールできる仕事を増やす!
- 仕事のせいで家庭を犠牲にしてはいけない!
の2点を心がけるのが大事っぽいですな。個人的には長時間労働を気をつけないとなぁ…。