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暴飲暴食の老化ダメージは定期的なエクササイズで相殺だ!

 

 

ドカ食いをするとすぐに老化は進み始める

そろそろ忘年会シーズンで、暴飲暴食が続きそうな方もおりましょう。そんな方によさげなデータ(1)が、ミシガン大学から出ておりました。

 

 

この研究のキモを一言で言いますと「1週間の暴飲暴食ダメージはエクササイズでどうにかなる!」というもの。ご存じのとおり、食べ過ぎは炎症のもとでして、カロリー過多の状態が続くと特に脂肪細胞がダメージを受けていくんですね。これを放っておくと老化は進むいっぽうであります。

 



 

1週間のどか食いダメージがエクササイズで相殺?

といったところで今回の実験は、健康的な4人の成人(21〜26才)を対象にしたもの。実験デザインはこんな感じです。

 

  • 1週間ほど、いつもの摂取カロリーに+30%した食事を続ける
  • その間、週に最低でも150分のマイルドな有酸素運動をする

 

 ちなみに、運動は1日に150分をこなすのはNGで、あくまで毎日25分ずつぐらい細かなエクササイズを積んでいくのがポイント。そのうえで、全員の糖代謝と脂肪サンプルを分析したところ、

 

  • 準備実験では、1週間の暴食をしたグループは、脂肪の炎症レベル(CRPとか pJNK/JNKとか)がガッツリ増えていた
  • しかし、エクササイズをしつつ暴食をした参加者は、脂肪の炎症がまったく見られなかった。糖代謝のダメージもゼロだった

 

というわけで、まさかの炎症ゼロという好成績を残しております。1日25分の軽度な運動でいいってのは、なかなかラクでいいですねー。

 

 

暴飲暴食が続きそうな日は1日25分のエクササイズを

もちろん、これは比較対象がないパイロットスタディですし、参加者の偏りも大きいので、アラフォーのオッサンにも再現性があるかは不明ではあります。ただし、2012年に810人を対象にした大規模な実験(2)でも、「定期的な有酸素運動でメタボの症状が消えたよー」って結果が出てますんで、エクササイズで一時的な食い過ぎのダメージを相殺できる可能性は高そう。

 

 

とりあえず、これからの暴飲暴食シーズンでは、最低でも1日25分ぐらいのマイルドな有酸素運動(ジョギングや早歩きなど)を心がけとけばよさげですね。ちなみに私は忘年会に誘われないマンなので、あんま関係ない話ですが(笑)


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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