台所スポンジが汚すぎてヤバい、そしてクリーニングも効かない問題
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台所用スポンジはどこまで汚いのか?
台所で一番汚いのは食器洗い用のスポンジである!ってのはよく聞く話なんですけど、そのあたりを改めて実証した論文(1)が出ててためになりました。
これはドイツの研究チームが行った実験で、一般家庭から14種類のスポンジを集めたうえで、それぞれのバクテリアの量と遺伝子配列をチェックしたもの。さらに、ついでに「スポンジをレンジでチンする」とか「沸騰した水で茹でる」といった定番のクリーニング法の効果を確かめたんですな。
発病の可能性がある細菌がついていた
そこでまず何がわかったかというと、
- 家庭のスポンジからは362OTU(細菌の特有の分類法)が見つかった
- だいたい1センチ四方のスポンジあたり5兆4千億の細菌がついている
- そのうちの5つの細菌は「リスクグループ2」に分類されるものだった
って感じ。リスクグループ2ってのは「人間になんらかの病気を引き起こすかもしれないよー」ぐらいの危険度であります。
高温でスポンジを洗っても細菌は減らない
研究者いわく、
台所のスポンジには、これまで思われていたよりも多様なバクテリアがついている。ただし、ヒトに何らかの疾患を起こすようなものは少ない。
とのこと。これまでも「スポンジは超汚い!」とは言われてきた話なので、このあたりは想定の範囲内かなー、と。
ただし、個人的に驚いたのはスポンジ洗浄法の効果についてであります。
よく使われるスポンジの洗浄メソッドでは、バクテリアを減らすほどの効果はないようだ。それどころか、リスクグループ2に該当するバクテリアの量を増やす可能性すらある。
うーん、そうだったのか…。レンジでチンすればいいのかと思ってた…。
まとめ
そんなわけで、この実験を見る限り、台所スポンジはいくら洗ってもムダ。安いスポンジを定期的に使い替えるのがベストな対策ってことになりましょう。
安い台所スポンジを定期的に取り替えるのがオススメだ。例えば週1ぐらいのペースで交換すればいいだろう。
ってことなんで、抗菌をうたう高級スポンジとかを使う意味はなさそうですねぇ。さっそく格安の使い捨てスポンジに切り替えよう。