キャノーラ油は脳に大ダメージがある可能性が出てきた件
キャノーラ油が脳に良くない?
「パレオダイエットの教科書」では植物油脂はヤバい!ってポイントを強調していて、大豆油とかキャノーラ油なんかは「老けるから止めようね!」と言っております。
その理由は主に酸化ダメージで、市販のサラダ油って店に並んだ時点でサビついてる可能性が高いんですよ。そのおかげで細胞が傷ついちゃって、体が老け込んでいくという流れ。困ったもんですなぁ。
そんな状況下、今度は「キャノーラ油で脳にダメージが!(あるかも)」って論文(1)が出まして、ちょっとビビります。
小さじ2杯のキャノーラ油でワーキングメモリが低下
これはテンプル大学の実験で、マウスを使って、
- キャノーラ油たっぷりの食事
- 普通の食事
で脳組織にどんな違いが出るかをチェックしたもの。具体的には、ヒトに換算して1日に小さじ2杯分のキャノーラ油をマウスにあたえて、6ヶ月後の状態とくらべたらしい。
で、どんな違いが出たかというと、
- キャノーラ油マウスは…
- ワーキングメモリの機能が低下!
- アミロイドβ 1-40の量が低下!
だったそうな。周知のとおり、ワーキングメモリは短期的な脳の記憶をつかさどる大事なエリア。アミロイドβ 1-40はアルツハイマー病に関わるペプチドで、有害なアミロイドプロテインの増加とつながっております。
とりあえずキャノーラ油はひかえておきたい
研究者いわく、
(アミロイドβ 1-40の減少は)今回の実験モデルにおいては、神経に深刻なダメージが起き、記憶力の減少が起きていることを明らかにしている。
とのこと。ちなみに、キャノーラ油を摂ったマウスは普通食のマウスより体重も増えてたそうで、代謝まわりにもダメージがありそうな印象であります。
もちろん、これはマウス実験なんで、ヒトにも同じようなダメージがあるかどうかは不明であります。とはいえ積極的にキャノーラ油を使う理由もないんで、ひかえておけばいいんじゃないかと。
キャノーラ油は植物性の油だが、これが健康に良いかどうかは注意する必要がある。今回の研究を見る限り、キャノーラ油の健康メリットが証明されたとは言い難い。
ってことで十分にご注意を。ちなみに、良い料理油のランキングについては「体を老化させない最強の料理油はどれだ?問題」にまとめてますんで、あわせてご利用ください。