コンニャクはどこまで体にいいのか?問題
「こんにゃくって体にいいですか?」っていうシンプルな質問をいただいたんで、ちょっと考えてみたいと思います。
といっても、コンニャクは低カロリーだし食物繊維も豊富だし、一般的に健康によさげなイメージも多いはず。なので、ここでは具体的にどんなデータがあるのかをざっくり見ていこうかと。
もっとも、リサーチの世界ではコンニャク自体の健康メリットを調べたデータは少なくて、ほとんどはグルコマンナンの効果をチェックしたものになります。コンニャクにふくまれる水溶性の食物繊維で、ダイエットサプリとして売られてる成分ですな。
では、ざっくり紹介していきましょうー。
1.コンニャクでダイエットできるかは微妙
グルコグルコマンナンといえばダイエットに効くイメージもありますが、こちらはちょっと微妙。2016年の系統的レビューでもガッツリと効果は否定されてますんで、あまり期待はできなさそうであります。
といっても、これはあくまでグルコマンナンの話なんで、たとえば「米にコンニャクを混ぜてカサ増しする」みたいな使い方であれば、まだ希望はあるのかなーって気もします。コンニャクが低カロリーな優良食材なのは間違い無いですからねぇ。
2.コレステロールには効くんじゃないでしょうか
水溶性の食物繊維がコレステロールに効くのは有名な話なんで、当然、グルコマンナンにも良い影響が期待できるわけです。たとえば、
- 2008年のメタ分析(1)では、グルコマンナンによって全てのコレステロール値が改善する!との結論
- 2017年のメタ分析(2)でも、1日3gのグルコマンナンでコレステロールが改善する!との結論
って感じでして、なかなか質が高いデータでグルコマンナンのメリットが明らかにされております。なので、コレステロールが気になる方はコンニャクを食べてみるのもあり。
3.便秘にもそこそこよろしいのではないかと
食物繊維が便秘に効くのはよく知られた話でして、グルコマンナンにもそれなりのデータがあったりします。
- 便秘に悩む7人の女性に1.5gのグルコマンナンを飲んでもらったら、症状が30%ほど改善した(3)
- 便秘に悩む122人の子どもにグルコマンナンを飲んでもらったら、腸の動きが改善した(4)。ただし、便通そのものはそこまで改善しなかった
ってことで、全体的にデータとしては甘めながらも、試してみるぐらいならいいのかなー、という。
まとめ
ってことで超ざっくりなまとめでしたが、とりあえずは、
- コレステロールが高めの方はどうぞ!
- ダイエット効果はアレですが、低カロリー食としては有能
ぐらいの感じじゃないでしょうか。