「超加工食品」を少し食べるだけでも早死にの可能性がはね上がるよ!という怖い研究の話
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前に「超加工食品は発癌リスクがかなり高い!」って話を書きました。ざっとおさらいすると、超加工食品ってのは原材料をいじりすぎてもはや原形をとどめていない食品のことを指してまして、だいたいどんなものが当てはまるかというと、
- 砂糖たっぷりのお菓子(ケーキとかクッキーとか)
- 砂糖たっぷりの飲み物(エナジードリンクとかフルーツジュースとか)
- デンプンたっぷり食品(パンとかパスタとかシリアルとか)
みたいな感じです。まぁいかにも体に悪そうな感じですよね。
で、新たに出たデータ(R)も、超加工食品を盛大にディスる内容になってて非常にタメになります。これは44, 551人のフランス人男女を対象にした観察研究で、
- 普段からどれぐらいの超加工食品を食べてるか?を調べる
- 平均7.1年ほど追跡調査をして、誰が病気になったか?や死亡率が高くなったか?を調べる
みたいな内容になってます。毎度おなじみなタイプの観察研究ですけど、なかなかサンプル数も多くてよろしいのではないでしょうか。
それで、どんな結果が出たかと言いますと、
- 超加工食品の摂取カロリーが10%増えるごとに、早死にのリスクが14%も増える!
だったそうです。超加工食品がちょっと増えるだけで、癌や心疾患で死ぬ可能性がガッツリと増えていくんだそうな。思ったよりすごい数値が出ててビビりますな。
では、「超加工食品が10%増える」ってのがどれぐらいのレベルなのかと言いますと、
- コカコーラ350ml缶の半分ぐらい
- ダンキンドーナツの小さいドーナツ1個
- キャンディ18個分
ぐらいです。うわー、少ない! だいたい、超加工食品から60〜80kcalを摂取するとヤバい計算でして、これぐらいなら日常的に食べてる人も多そうっすね。
また、この研究で早死にリスクともっとも相関が高かったのは癌で、超加工食品の摂取カロリーとの割合も紹介しておくと、以下のようになってます。
- 超加工食品の摂取カロリーが……
- 9%増加した場合=癌リスクの増加はなし
- 14%増加した場合=癌リスクの増加はなし
- 20%増加した場合=癌リスクが10%上がる
- 32%増加した場合=癌リスクが21%上がる
ってことなんで、だいたいお菓子を1日200kcalぐらい食べ続けると癌リスクがはね上がる感じっすね。これまたヤバい。
ちなみに、世間的によく消費されてる超加工食品をランク付けすると、
- 砂糖たっぷりのお菓子=26%
- 砂糖たっぷりの飲み物=20%
- デンプンたっぷり食品=16%
といった比率になってました。って、まぁこの研究はかなりデータの取り方がゆるいんで、この数値をどこまで真に受けていいかと言われればよくわからんのですが(特に『超加工食品』の定義がゆるい)、やっぱシンプルな炭水化物は減らすに超したことはないかもですねぇ。
これについては、過去の超加工食品リサーチでも紹介した、「甘いお菓子やスナック菓子は総カロリーの10%に抑える!」ぐらいの基準を守るのがいいんじゃないでしょうか。