今週末の小ネタ:ダイエット失敗パターン、頭痛にヨガ、並んで寝るカップルのメンタル
ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。
50%の確率でダイエットが失敗する3つのパターン
50%の確率でダイエットが失敗するパターンはこれだ!みたいな研究(R)が発表されておりました。ダイエットを実践中な80人の男女を対象にした研究で、
- その日に何をしていたかをスマホに記録してもらう
- 1日のうちに「食事の誘惑に負けた!」ってパターンを抜き出す
- 人間がダイエットに失敗しやすい特定のパターンをまとめる
みたいな内容になってます。わかりやすい研究ですね。
で、分析したら、多くの人がダイエットに失敗するパターンが3つ浮かび上がりまして、
- 深夜の間食
- 友人との食事
- アルコールの誘惑
ということで、以上の誘惑にさらされてる時は、みんなだいたい50%の確率で余計なカロリーを摂取してたそうな。どれも「わかるなー」って感じのものばっかですが、特にヤバいのが「人の存在」だそうで、周りの人が食事をしているときにダイエットを貫くのは難しいとのこと。これはわかりますなぁ。
そんなわけで、このような状況に意志力で立ち向かうのは無理筋なんで、まずは「自分はどの状況に流されやすいか?」ってのを事前に理解しといて、その上で「そのような状況にハマらないためには事前にどうすりゃいいか?」ってのを考えておくしかないでしょうなぁ。
頭痛対策にはヨガを組み合わせるといいかもだ!
頭痛の対策は本当に難しいんですけど、新しいデータ(R)は「ヨガが効く!」って話になっておりました。これは片頭痛に苦しむ114人を対象にしたテストで、月に最大14回の痛みに悩む人を選んだらしい。
研究では、参加者を「薬を飲むだけ」のグループと、「薬を飲みつつ週3で1時間のヨガクラス」を受けるグループに分けて1ヶ月の様子をチェック。その結果どんな変化が起きたかというと、
- ヨガを行ったグループは頭痛が48%減少し、薬の使用量も48%減った
- 薬だけのグループは頭痛が12%しか減少しなかった
って違いが出たんだそうな。この研究についてチームいわく、
今回の結果は、ヨガが頭痛の痛みだけでなく、治療費も減らすことができることを示している。これは、特に薬を買う余裕がない人にとっては、本当に大きな変化になるかもしれない。薬は通常、最初に処方されますが、中には高価なものもあるからだ。
とのこと。
研究チームによれば、「もちろん頭痛にはアスピリンを使うのがベストで、急性発作については約900mgから1,300mgを飲むのがよく、1日81mgから325mgまでの低用量を服用することで再発防止に効果がある」とも強調してまして、あくまで「薬+ヨガの組み合わせがいいよー」ってとこが強調されておりました。これだけ効果があるかもしれないなら、アスピリンだけでは危機が悪い人はヨガも試してみるといいかもしれませんね。
カップルが並んで寝るとメンタルに超良い
「カップルが並んで寝るとメンタルに超良い!」みたいなデータ(R)が出ておりました。こちらは12組の若いカップルを対象にした研究で、全員を睡眠ラボに呼んで4泊ほど過ごしてもらい、同時に全員の関係性について尋ね、みんなの睡眠レベルを監視したらしい。
そこで、どんな現象が観察されたのかと言いますと、
- 並んで寝てるカップルはレム睡眠が増加し、脳波パターンが同期していた
- 関係が深いカップルほど、パートナーとの脳波の同期性が高かった
- 関係が深いカップルほど、並んで寝ている時に手足がよく動いたが、脳の活動自体は穏やかだった
だったそうな。どうも仲が良いカップルは並んで寝ると脳波が同期してレム睡眠が増え、そのおかげで感情的なストレスが軽減、これがさらに2人の関係性を改善して正のフィードバックループを生み出していくらしい。なるほどねぇ。
ちなみに、ご存じのようにレム睡眠は記憶の統合、感情の調整、創造性の向上などに関連してるんで、研究チームはこう申しておられます。
パートナーと一緒に寝ると、あなたの精神的な健康、記憶、創造的な問題解決のスキルがアップするする可能性がある。
まぁ非常にサンプルが少ない実験なんであくまで可能性の範囲ですが、仲の良い人と寝ると安心感があってメンタルに良いってのはいかにもありそうな話ですね。