「肉を食べ過ぎると痛風になる!」はどこまで本当か?
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パレオダイエットでは、わりと自由にお肉を食べてもいいわけですが、たまに「痛風は大丈夫なの?」と言われたりします。
確かに肉や魚にはプリン体が多くふくまれてますし、痛風の人がプリン体の多い食事をすると、激痛に襲われる確率が5倍に上がるんで(1)、すでに発症しちゃった方がプリン体の摂取をひかえたほうがいいのは間違いないところです。
なんですが、だからといって健康体の人がプリン体を気にした食事をすべきかといえば、それはまた別の話かと思います。というのも、痛風の発作には他にもいろんな要素がからんでまして、プリン体をいっぱい食べただけじゃ激痛の引き金にはならないことがわかってるんですね(2)。
では、プリン体のほかに何が原因かといえば、ズバリ「体内の炎症」であります。実際、痛風の患者さんを調べてみると、C反応性タンパクやインターロイキンといった炎症系の物質が増えてまして、こいつが尿酸塩とむすびついて痛みの原因になってるようなんですね(3)。
体に炎症が起きる理由としては、
- 果糖や砂糖のとりすぎ
- 小麦系の食品の食べ過ぎ
- オメガ6系オイルのとりすぎ
- 睡眠不足
- 運動不足
- 運動のしすぎ
- ストレス
- 腸内環境の悪化
などなど、とにかくいろいろな原因が考えられております。これらの要因が積み重なって、痛風の激痛が起きるわけですね。なかでも、果糖をとりすぎるとガッツリと尿酸が増えちゃう(4)そうなんで、「果物は1日にどれだけ食べると体に悪いのか?」でご紹介した摂取量をキープするのが大事かと思います。
そんなわけで、ここまでの話をまとめると、
- すでに痛風が起きちゃった人はプリン体を減らす
- 痛風にかかってない人はプリン体より体内の炎症に気を配る
- 体内の炎症をおさえるには、基本的には小麦・砂糖・オメガ6の多い西洋風の食事をあらためる
といったあたりが大事かと思われます。幸いわたしは痛風とは無縁に過ごしてますが、昨年ごろに発症した知人が、激痛のあまり階段も登れないでいる姿など見てしまうと、あらためて「体に炎症を起こさない生活をしよう…」と心に誓う次第です。