南仏風の家屋をすべて手作り!究極のDIYコテージ「つくつく村」に驚くの巻
いままでいろんな場所を旅行してきましたが、ひさびさに心の底から衝撃を受けた宿に泊まりましたんでご紹介。群馬県にある「つくつく村」ってコテージであります。
つくつく村へのアクセスは、まず渋谷駅から高速バスで「北軽井沢バス停」へ。そこから宿の方にピックアップしてもらって10分ぐらい。新宿からドアtoドアでおよそ5時間の行程でありました。
村の入口はこんな感じ。周囲には人の気配がゼロで、完全に森のなかに隔絶された環境になっております。
こちらがフロント。 何もない森のなかにいきなり南仏っぽい家屋が現れるだけでビビりますが、なにより凄いのが、すべての建物をオーナーがゼロから手作りしたってとこです。
聞けば、ご主人は四国で30年間ほど建築の仕事をしていたんですが、50代を過ぎてから思い立って奥さんと北軽井沢に移住。つちかったスキルを活かして、理想の家をDIYしたんだそうな。
もちろん基礎工事も自前で、まずは重機で森を切り拓くところからスタートしたというから凄い。さぞや時間がかかったろうと思いきや、10カ月ぐらいで一軒が完成したらしい。うーん、衝撃。
宿泊は1日2組限定で、泊まれる宿は2つ。まずこっちが北欧系のログハウスになっております。もちろんこれも手作り。
もう一軒が南仏風のコテージで、今回はこちらに泊まらせていただきました。ほとんど映画のセットですな。
コテージの裏側も凝りまくり。手抜きが一切ありません。
リビングはこんな感じ。漆喰で塗り固められた壁面が激しくオサレですなぁ。木の部分には、わざわざ新しい木材の上から廃材を貼って古そうな感じを出したそうな。すげー。
ソファやテーブルもご主人の手作り。
壁面には奥さんが数十年をかけて集めた雑貨がズラリ。基本的には、奥さんのこだわりを旦那さんが実現する形で進んだそうです。ジョブズとウォズニアックみたいな(笑)
キッチンもついていて、ひと通り自炊ができるようになっております。レンジやIHヒーターも完備。
さりげなく丸山珈琲の豆が置いてあるのもナイス。コーヒーミルはカリタのクラッシックでした。
洗面台と風呂場のクオリティも凄いですねー。レトロな蛇口は海外製だそうです。
ベッドは2階にありました。世界名作劇場に出てきそうな寝室ですな。
宿のまわりは浅間山麓なんで、ちょっと歩いただけで大自然がドーン。体内時計が一気にシンクロしてまいります。
つくつく村はB&Bスタイルなんで夕食の提供はなし。なので、宿泊客は山を降りた先の定食屋を使うか、自宅から食材を持ち込んでバーベキューをするかの二択になります。
というわけで、今回はバーベキューセットをレンタル(2,000円)してみました。酸素が薄いので炭の着火にとまどう私。
東京から持ち込んだラム肉をガン焼き。この写真だけ南仏のオシャレさとは無縁になってますが。
で、朝食は再び一気にオサレに。ヨーグルトの酸味を効かせたサンドイッチ、たいへん美味しゅうございました。
チェックアウトのためにフロントに行くと、玄関横に猫が座っておられました。オーナーさんは3匹の猫を飼ってるんだそうな。
かなり人なつっこい猫で、初対面の私にもいきなり腹をみせて甘えだすぐらい。たまりませんなぁ。
ってことで、建物のクオリティが凄まじいのもさることながら、すべてを手作りで仕上げた究極のDIY精神に衝撃を受けました。これだけの作業をしながら「本人は大変だと思ってないんだよね〜」と温和に語るご主人にまたシビれたりとか。
気になる方は、公式サイトからお電話でどうぞ。3ヶ月前の予約から受け付けているそうですが、夏場は速攻で予約が埋まるそうなんでお気をつけください。