アレルギー持ちが避けるべき食品リスト「アレルギー対策用パレオダイエット #2」
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/05/food-list.html?m=0
アレルギー対策にもっとも大事な食事の話
「アレルギー対策用のパレオダイエット」について考えるシリーズの2回めです。前回は免疫が暴走しちゃう原因をいろいろ挙げまして、とくに環境によって引き起こされるアレルギーや自己免疫疾患について並べてみました。ってことで今回は、もうひとつの「ライフスタイルがトリガーになって起きるアレルギー」について。なかでも大事な食事の話をまとめてみようかと思います。
避けるべき食品の3ポイント
さて、食事の改善がアレルギーに効くのは間違いなく、大まかには次の3ポイントにわけられるでしょう。- 栄養不足を引き起こす食事を避ける
- 腸内を荒らす食事を避ける
- 炎症を引き起こす食事を避ける
いずれも当ブログではおなじみのテーマながら、ことアレルギーの話になりますと、すべてを「ここまでやるか!」ってぐらい徹底させる必要があるかと。
それぞれのポイントを軽く説明しとくと、まず「栄養不足がアレルギーの引き金になる」って説は、大量の観察研究から出てきたものです(1)。アトピーや関節炎といった症状の人を調べると、ビタミンDやB群の量が少ないケースが多かったんですね。
もちろん、観察研究だけだと「ニワトリが先か卵が先か」はわかんないものの、いろんなビタミンやミネラルが免疫のコントロールに関わってるのは間違いないですからねぇ(2)。アレルギーの場合は、なにがなんでも栄養不足は避けるべき。
もうひとつ「腸内を荒らす食事」も激しく大事なポイント。近年では、腸内フローラの異常やリーキーガットといったお腹の異常が、アレルギーの大きな原因になることがわかってきたからです。
その理由については、「リーキーガットについて知っておきたい知識」などをどーぞ。腸が荒れると栄養不足にもなりますんで、合わせて要注意であります。
最後に、炎症とアレルギーが結びついているのも有名な話。 その多くは精製糖の食べ過ぎとオメガ6系の摂りすぎによって起きるケースが多めかと思います。炎症は細胞をジワジワと痛めつけていきますんで、アレルギー持ちは炎症対策が必須。
アレルギー持ちが避けるべき食品リスト
以上をふまえたうえで「アレルギー持ちが避けるべき食品」をカテゴリでわけると、こんな感じになります。- 穀類=肉と野菜にくらべて栄養価が低く、腸を荒らす可能性がある成分がふくまれている。オメガ6も多い
- 豆類=腸を荒らす可能性の高い成分がふくまれている。肉にくらべて栄養価も低くオメガ6も多い
- 乳製品=微量栄養素が少なく、一部の人には腸内がダメージを受ける可能性も
- ナッツ・種子類=オメガ6が多い
- 精製植物油=オメガ6が多い
- ナス科の植物=腸を荒らす可能性が高い
- 添加糖=アレルギー持ちが摂りすぎた場合は炎症の原因になりやすい
- 人工甘味料・糖アルコール=腸を荒らす可能性が高い
- 一部のスパイス=ナス科植物からできたスパイスは腸を荒らす可能性がある
- 卵の白身=白身のタンパクに弱い体質の場合はNG
- アルコール=腸が荒れる原因になりやすい
- コーヒー=体にストレスをあたえる可能性がある
- グリセミック負荷が高いもの全般(ジャガイモとかトウモロコシとか)
- 食品添加物など=腸が荒れる原因になりやすい
ってことで、普通のパレオダイエットよりも厳しい内容になっております。コーヒーやナッツなんかは健康体の人が食べると体にいいんですけど、アレルギー持ちにはよくないかもしんないんですよね。
念のために申しておきますと、これらの食品がすべて「アレルギーに悪い!」と立証されたわけじゃありません。ただし、アレルギー対策には「疑わしきは罰する」の精神が大事でして、少しでも可能性がありそうなものは排除していったほうがよいかと。
最後に、さらに細かくNG食品をならべておきます。
- 穀類:小麦、大麦、ハトムギ、ライ麦、オーツ麦、玄米、キビ、ヒエ、アワ、トウモロコシ、そば、キヌア、アマランサス、セモリナ
- 豆類:大豆、小豆、黒豆、そら豆、枝豆、ピーナッツ、豆腐、醤油、テンペ、納豆、インゲンマメ、ヒヨコマメ、落花生
- 乳製品:牛乳、バター、バターミルク、バターオイル、チーズ、クリーム、ホエイプロテイン、ギーケフィア、ヨーグルト
- ナッツ・種子類:アーモンド、カシューナッツ、クルミ、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、チアシード、フラックスシード、ヘンプシード、パンプキンシード、ゴマ、ひまわりの種、種子類からとられたオイルすべて(ココナッツオイルはのぞく)
- ナス科植物:ナス、ピーマン、ジャガイモ、トマト、ペッパー系すべて、パプリカ
- 精製植物油=大豆油、キャノーラ油、コーンオイル、パーム核油、ピーナッツオイル、サフラワー油、サンフラワー油
- 一部のスパイス:コリアンダー、クミン、セロリシード、マスタード、フェヌグリーク、ナツメグ
- 人工甘味料・糖アルコール:アスパルテーム、サッカリン、ステビア、スクラロース、ネオテーム、アセスルファムK、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール
- 添加糖:砂糖、黒砂糖、シロップ、カラメル、ブドウ糖、マルトデキストリン、乳糖、果糖ブドウ糖液糖
- 食品添加物:着色料、乳化剤、植物タンパク質加水分解物などなど、とにかく名前を見てよくわからないもの(笑)
ってことで一例を挙げてみましたけど、当然ながらすべてはリストアップできません。代表的なNG食品をみて、全体的な傾向をつかんでいただければと思います。すべてを避けるのはかなり大変ですが、極度のアレルギーにお悩みの場合は試す価値があるはず。
というわけで、次回ではさらに細かく「日常にひそむアレルギーNG食品のワナ」について考えていこうかと。かなりの長期シリーズになりそうな気がしてきましたが。