歳をとっても若くいられる人はどんな性格の持ち主なのか?という観察研究のお話
「歳をとっても若い人に特有の性格はこれだ!」みたいなデータ(R)が出ておりました。
これはニュージーランドで行われた観察研究から出てきた話で、
- ほぼ 1,000 人の男女を対象に、3歳頃から45歳まで追跡調査を実施
- みんなの子供時代に「どれぐらいセルフコントロール能力があったか?」を測定
- 大人になってから脳と体をチェックして、それぞれがどれぐらい若いかを確認
みたいな流れの調査になってます。ここで言う「セルフコントロール能力」ってのは、自分の感情、思考、行動をちゃんと管理できるかどうか?を意味してまして、このブログでも「人生の成功を左右するわりと万能能力」みたいなあつかいをしております。
研究チームいわく、
幼少期に自分の感情、思考、行動をコントロールする能力は、後の人生での多くのポジティブな結果をもたらす。具体的には、教育レベルが高くなり、キャリアで成功し、健康的なライフスタイルを送り、なかでも長寿をももたらしてくれる。
子供、青年、成人を対象とした前向き研究では、セルフコントロール能力が優れている人は、多くの場合、誠実性が高くて衝動性が低く、結果として長生きすることが示されている。
とのこと。もともとセルフコントロール能力が高い人ほど寿命も長いことがわかってたんだけど、この新しい研究では、私と同じ年代の人の「見た目の若さ」とも関係するのか?ってあたりを中心に調べてくれたわけですね。45歳を目前にひかえた私としては、見逃せない研究と申せましょう。
で、最終的にどんな傾向が見てとれたかと言いますと、
- 子供の頃の自制心が高い人ほど、大人になっても歩くスピードが速い(歩くのが速い人ほど寿命が長い)
- ついでに、大人になっても顔が若々しい
- もちろん健康状態もいい
だったそうです。案の定と申しますか、やはりセルフコントロール能力が高い人ほど中年期でも若々しくいられる確率は高いみたいっすね。まぁセルフコントロール能力が高ければ運動も続くだろうし、体に悪いものも食べないだろうから、そりゃそうだろうなーって気もしますが。
というと、「セルフコントロールは自信がないんだよなぁ……」みたいに思う人も多そうですが、幸いにも近年では「セルフコントロール能力は後からのトレーニングで伸ばせる!」ってのがわかってきてまして、
などが参考になるんじゃないでしょうか。もちろんそう簡単に鍛えられるほど甘いもんではないものの、上記のトレーニングを地道にくり返すと良い感じです。