カップルが別れる理由と、別れを思いとどまる理由のトップ10とか
https://yuchrszk.blogspot.com/2021/10/10.html?m=0
その昔、「良い恋愛関係を維持するために本当に必要な要素とは?」みたいな話を紹介しましたが、新しい研究(R)では、「カップルが別れる理由と、別れを思いとどまる理由」を深掘りしてておもしろかったです。
これがどういう研究かと言いますと、
- 研究1:3つのサンプルを対象に、「この人と付き合いたいと考える理由」と「この人と別れたいと考える理由」を尋ね、多くの人がどんな理由を挙げるかを調べる
- 研究2:研究1の答えを一般的なカテゴリーに分類し、「付き合いたいと考える理由」を25種類、「この人と別れたいと考える理由」を23種類に分ける。これを227人の男女に見せて、どのような動機がもっとも多いかを調べる
みたいになってます。大量の男女にインタビューを行いまくり、なんらかの問題が起きた時に、カップルが別れを決断する理由と、そのままの関係を続けようとする理由をチェックしたわけですな。
でもって、その結果がどうだったかと言うと、「別れる理由」と「別れない理由」のトップ10はそれぞれ以下のようになりました。
別れない理由トップ10
- 感情的な親密さ:相手とのつながりを感じたり、互いの感情をシェアしたりといった状況があるかどうか
- 感情的な投資:相手との関係において、一緒に過ごした時間を失いたくない、すでに関係につぎ込んだものを失いたくないといった気持ちがあるかどうか
- 家族の義務:家族へのコミットメントや義務感、子供や家族のためにいなければならない、といった気持ちがあるかどうか
- 相手の性格:相手があなたを惹きつけるような性格を持っているかどうか
- 楽しさ:一緒にいると楽しい、会話が弾む、一緒に新しいことをするのが楽しみ、といった気持ちがあるかどうか
- 感情的安全:世話をしてもらえる、面倒を見てもらえる、いつもそばにいてくれる、頼りになる、といった気持ちがあるかどうか
- 身体的な親密さ:ハグやボディタッチなどの頻度が多いかどうか
- 経済的なメリット:関係の維持に関わるお金、物質的なもの、経済的な見通しなどが明るいかどうか
- 互換性:同じ趣味を持っている、同じ趣味を持っている、仲が良いなど
- 相手への懸念:パートナーへの罪悪感、傷つけたくないという気持ち、パートナーがあなたを必要としているという気持ちがあるかどうか
別れる理由トップ10
- 相手の性格:相手が怠け者だとか、つまらないとか、欠点が多すぎるといった問題
- 信頼の破壊:パートナーが騙していた、パートナーが浮気をした、または浮気を疑われた、パートナーを信用できなかったなどの問題
- パートナー撤退:パートナーが明らかに協力的ではなく、献身的でもなく、興味を失った状態
- 外部要因:誰かが引っ越さなければならなかったなど、コントロールが効かない要因
- 身体的な問題:肉体的な愛情が足りない、口論が多い、いつも喧嘩をしているなどの要因
- 相性の悪さ:意見が合わない、生活スタイルが違う、価値観が違う、性格が違う、仲が悪いなど
- 感情的な距離:会話がなくなった、愛が冷めた、疎遠になった、親密さが足りないなど
- 証明の欠如:感謝されていない、尊敬されていない、理解されていない、話を聞いてもらえていないなど
- 経済的なメリットの不足:シンプルに金がない
- 楽しさの欠如:関係は陳腐化し、退屈になり、あなたはもう何も得られず楽しくもない
ということで、いずれも納得度の高いラインナップになってますねー。
ただし、これらの原因はつねにポジティブとネガティブなものが混在してまして、別れや離婚を考えている200人の参加者を対象にした調査(同じ研究の一部)では、約半数の参加者が「たとえ問題があっても関係を維持したいという気持ちが強くなった」と報告してたりします。
この結果について研究チームは、「多くの人は既成の関係にとどまろうとする惰性の力がかなり強い」と指摘しておられます。結構な数のカップルは、「この相手には問題があるよなー」と思ってても、ダラダラと関係性を続けてしまうものなんだ、と。こりゃあ一般的な現象でしょうな。