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FBIと専門家が選んだ「ガチのサイコパス映画」から個人的なトップ10を選んでみたぞ

 
 

新型コロナにより自宅で映画を見るケースが増えたので、近ごろはサイコパス映画をチェックしておりました。参照したのは2014年の研究(R)と、イギリスのチャンネル4でやってた「サイコパスナイト」って番組(R)でして、

 

  • 2014年のブリュッセル自由大学研究=ブリュッセル自由大学 の心理学者が400の作品をベースに「学術的に正しいサイコパスが出てくる映画」を選んだもの
  • サイコパスナイト=FBIのプロファイラーが、サイコパスの尺度で「プロファイリング的に正しいサイコパスが出てくる映画」を選んだもの

 

って感じになってます。両者で言及された作品を中心に見直して、あらためて「あー、こういうのがサイコパスなんだなー」とか思ってたわけです。

 

 

というわけで、ここ数ヶ月で見直したサイコパス映画から、個人的におもしろかったものをランク付けしてまとめておきます。あくまで私の主観ではありますが、「サイコパス感のすごさ」と「映画としてのおもしさ」って2つの観点で採点してみました。

 

 

ちなみに、このランキングの注意点としては、

 

  • どちらのデータも2010年ぐらいまでの作品しか扱ってないので、例えば「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のレオ様とか「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクさんみたいなキャラはランクに入っていない

 

  • どちらのデータでも「サイコ」のノーマン・ベイツは「サイコパスというか多重人格障害のほうが大きいよねー」って見解だし、「羊たちの沈黙」のレクター博士も「サイコパスとは言えない」って判断なので除外している

 

ってのがあります。レクター博士なんてサイコパスの典型みたいなイメージがあるでしょうが、あまりにも神話的なキャラ感が強すぎて、心理学的に見たら違うらしいんすな。確かに、サイコパスは衝動性の高さが特徴ですけど、レクター博士はマジメにコツコツやるタイプですもんね(笑

 

 

で、私の独断によるランクは以下のようになりました。

 

 

 

10位. 氷の微笑

サイコパス点 3 作品点 5

シャロン・ストーン主演のエロミステリ。映画の世界では珍しい女性サイコパスを描いた作品として、貴重な存在ではあります。が、いま見ると脚本と演出がめっちゃ大味で、ミステリ映画としてはつらいかな……。マイケル・ダグラスの演技もふくめて、全体的にトンカツと唐揚げをオカズに焼き肉を食わされるようなこってりした仕上がりなんで、そういうのが好きな方にはおすすめ。

 

 

9位. ブレードランナー

サイコパス点 2 作品点 8

言わずと知れたSF映画の古典。サイコパスなんて出てきたっけ?と思いましたが、後半で出てくる怪力レプリカント(人造人間)の描写がサイコパス的なんだそうな。あらためて見直すと衝動的に暴力を振るうシーンが「確かに!」って感じでしたけど、そんなに登場シーンがあるわけでもないので9位に落ち着きました。

 

 

8位.ロシアより愛を込めて

サイコパス点 3 作品点 7

研究者いわく「レクター博士よりもショーン・コネリー時代のボンドはよほどサイコパスだ!」とのこと。言われてみりゃコネリー版ボンドは薄ら笑いで人を殺しまくるし、嘘八百で女性を口説くしで、俗に言う「社会的に成功するサイコパス」の要件は満たしてますね。さすがに現在ではアクションが辛いものの、コネリーのサイコパスな魅力で飽きずに見られますね。

 

 

7位. ヘンリー ある連続殺人鬼の記録

サイコパス点 7 作品点 5

実在した連続殺人鬼をベースにしたスリラー映画。といっても過激な殺人シーンなどはひかえめで、アート映画っぽいオシャレを感じる仕上がりっすね。わりと普通に会話を展開しながらも、コーヒーを淹れるぐらいの手際でサクサク殺人を行うあたりは、「これぞサイコパス!」と言っていいんじゃないでしょうか。ただ、映画としては主だったストーリーがなく、「実在の殺人鬼をドキュメンタリーっぽく撮る!」ってのが主眼なんで、そこに理解がないと鑑賞はつらいかもしれません。

 

 

6位M

サイコパス点 4 作品点 7

ドイツの巨匠フリッツ・ラングの代表作で、完全に初見でした。研究者いわく「児童を狙う犯罪者の特徴をよく体現している」けれど、サイコパス描写の正しさとしては「並レベル」とのこと。ただし、平凡そうな男が子供を儀式的に殺害していくシーンはやっぱ凄みがあるし、サイコスリラーの元祖みたいな映画なんで、見といて損はないでしょう。

  

 

5位. 時計じかけのオレンジ

サイコパス点 3 作品点 8

中学ぐらいに見て以来の再見。当時は退屈に感じた作品ですけど、いま見るとシーンごとの絵面がキマりまくっていて、今回は最後まで楽しめました(ストーリー性とかを求めると辛いですが)。もっとも、主人公のアレックスがくり広げる暴力シーンの連打は、サイコパスというよりもソシオパスに近いところがありまして、サイコパス点は低めになりました。

 

 

4位. ウォール街

サイコパス点 6 作品点 7

冴えない証券マンがハイパー投資家の弟子になって悪の道にハマる話。80年代の話ではありますが、「資本主義の暴走!」がテーマの作品なんで、まだまだ耐用年数がありますね。主演のマイケル・ダグラスが「社会で成功するサイコパス」のイメージにどはまりしていて、「成功者のヤバさ」を伝える教材として非常によろしいのではないでしょうか。

 

 

3位.ダークナイト 

サイコパス点 9 作品点 5

FBIが「映画史上最もリアルなサイコパス」とジャッジした作品。ヒース・レジャーのすごさは言わずもがなで、刺激が欲しいだけで人を殺し、札束に火をつけて高笑いするあたりの描写は「最凶」と呼ぶにふさわしいでしょう。まぁ、そこまで言うわりには作品点を低くつけてますけど、これは個人的に本作が提示する「善と悪」のテーマに図式的すぎるところを感じてしまったせいであります。お好きな方はすいません。

 

 

2位.少年は残酷な弓を射る

サイコパス点 7 作品点 8

サイコパスの子供を持った母親の受難劇。サイコパシーを持つ子供の成長を赤ん坊のころから描いていて、「赤子なのに親の愛情のサインを拒絶するのか…」みたいに、他のサイコパス系映画にはない発見が多くていいですね。これに加えて、「息子の性格は自分のせいでは…」と悩む母親(ティルダ・スウィントン)の演技もバツグンで、サイコパスとその周辺の反応もふくめて、大変勉強になる一本でした。

 

 

1位. ノーカントリー

 サイコパス点 10  作品点 9

麻薬取引をめぐってサイコパスの殺し屋と保安官が殺し合う話。研究者いわく「殺し屋のシガーは、臨床的に観察されるサイコパス犯罪者にそっくり」だそうで、実際に博士が診療したベルギーのヒットマンによく似てたそうな。つまり、本作を見れば、リアルな殺し屋と出くわす感覚を追体験できるわけですね。また、本作は映画の完成度もすさまじくて、「人智を超えた暴力を描くことで神話のような世界を生み出すぞ!」って離れ業を成功させた原作(「血と暴力の国」)のテイストを、実写でもちゃんと再現できてて感動しました。

 


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