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イヤイヤ運動をすると逆に太るぞ!という研究


心理学系のダイエット本の名作「そのひとクチがブタのもと」のブライアン・ワンシンク教授が、今度は「運動は楽しまないと太るぞ!」って面白い研究を発表してたのでメモ。

 





 

これは、運動のモチベーションによって、ダイエット効果に差が出るのかどうかを調べた実験で、56人の女性を半分にわけ、以下の2パターンでウォーキングをしてもらったんですな。

  1. 「好きな音楽を聞きながら、楽しんで運動してください」と指示
  2. 「マジメに運動してるかを、つねに監視しています」と指示



すると、楽しんで運動したグループは、義務でやったグループよりも疲れておらず、その後の食事でも、無意識のうちに食べる量が少なくなっていたんだとか。


その理由について、ワンシンク教授は、

エクササイズを義務とみなすと、脳の報酬系は「見返り」を求めようとする。しかし、エクササイズを楽しんだ場合は、そうならない。


とのこと。イヤイヤ運動をすると、脳が無意識のうちに「頑張ったからごほうび!」と考えちゃうのに対し、エクササイズを楽しんだ場合は運動自体がごほうびになるので、別の見返りを求めないようになる、と。


ちなみに、この現象は、運動だけでなく、仕事やボランティアとかでも起きるらしい。イヤイヤ仕事をしてると、無意識に脳が報酬を求めて食べ過ぎに走っちゃうんだとか。どんなに義務的な作業でも、できるだけ楽しみを見つけたほうが太らないよって話ですね。


photo credit: Alan Cleaver via photopin cc


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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