手軽に幸せになりたいなら「フェイスブックを一週間止めればいい」らしいよ
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/11/blog-post_12.html?m=0
「フェイスブックを一週間止めるだけで幸福度が上がる!」って実験がちょっと面白いです(1)。
これはハピネスインスティテュート(2)の調査で、SNSがヒトの幸福に与える影響を調べたんですな。参加者は1,095名のフェイスブックユーザーで、まずは全員の幸福度とSNSの利用度を調べたあとで、以下の2グループにわけたらしい。
- 1週間だけフェイスブックを絶対に使わない
- いままで通りフェイスブックを使う
すると1週間後の結果は、
- フェイスブックを使ったグループの幸福度にはほぼ変わらず(7.67から7.75に変化)
- フェイスブックを使ったグループの55%がストレスを感じやすい傾向があった
- フェイスブックを止めたグループは幸福度が7.56 から8.12に上がった
- フェイスブックを止めたグループは平均で18%ほど幸福を感じやすくなった
というわけで、フェイスブック断ちにはかなりの効果があったみたい。SNSを止めたことでリアルなコミュニケーションが増え、人づき合いの満足度が上がったのが原因だそうな。
研究者いわく、
フェイスブックは、私たちの「現実的な暮らし」についての考え方をゆがめる。他人が本当はどんな暮らしを送っているかがわからなくなってしまうのだ。
人間には、他人との比較によって自分の生活を決める傾向がある。それなのにフェイスブックで他人のポジティブな投稿ばかり見せられては、現実の認知がゆがむのも当然だろう。フェイスブックで自分の生活レベルを判断してはいけない。
とのこと。人間の脳には、「本当に必要なもの」よりも「他人が持っているもの」に意識が向きやすいシステムが生まれつき備わっており、この機能をフェイスブックがねじ曲げてしまうみたい。以前にも「フェイスブックの利用時間が多いほど気分がヘコむ」って論文がありましたんで、このあたりには説得力を感じてしまうところです。
ただし、いっぽうでは「SNSはヒトを幸福にする!」って実験もありますんで、要は使い方次第ではあります。まぁSNSで自分の認知がゆがんでる可能性がある方は、とりあえず1週間ほど止めて様子を見てもいいかもですね。