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心疾患で死にたくないなら、1日20分のウォーキングしか手はない!…らしい

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こないだ「がんを防ぐライフスタイル」について紹介しましたが、そこで気になるのが心疾患の問題であります。なんせ日本では心疾患は死亡原因の第2位でして、寿命に大きく関わっております。

 

 

といったところで、参考になったのがクイーンズランド大学の論文(1)。いろんなリスク要因のなかから、「ガチで心疾患を引き起こすものはなに?」って疑問について調べたんですね。

 

 

これはおよそ32,000名を対象にしたリサーチで、1921〜1996年のあいだに生まれた女性を、それぞれ7年にわたって追跡調査したもの。そのうえで、心疾患の原因を導き出したんですね。

 



 

まず、代表的な心疾患のリスク要因は以下の10個であります。

 

  • 高血圧
  • タバコ(副流煙もふくむ)
  • 室内の空気汚染
  • 環境の大気汚染
  • 果物が少ない食事
  • 酒の飲み過ぎ
  • 太り過ぎ
  • 安静時の高血糖
  • 子どもの頃の低体重
  • 運動不足

 

非常に納得のラインナップですが、このなかでとにかくリスクとしてずば抜けていたのが「運動不足」だったんだそうな。

 

 

どれぐらい運動不足が良くないかというと、以下のグラフをご覧ください。

 

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人生の前半は「タバコ」がリスク要因の1位なんですが、30代から一気に「運動不足」が逆転。そのまま90代までダントツのトップをキープし続けるんですね。タバコよりも良くないってのはちょいビックリでありました。

 

 

なかでも運動の効果がデカいのは「太りぎみ」の方々で、BMIが25を超えている場合、運動は唯一の予防策なんだそうな。つまり、いったん過体重になっちゃうと、いくら健康的な食生活をしようが酒を控えようがムダで、あとは運動をするしか道はないんだ、と。

 

 

といっても心疾患を防ぐための運動ラインは大したことがなくて、だいたいウォーキングやサイクリングぐらいの軽いエクササイズを週に150分やればOK!って感じらしい。まぁ1日20〜30分ずつ歩くのを目指せばいいんじゃないでしょうか

 

 

データを見てると、これだけで心疾患リスクが16%も下がるそうなんで費用対効果はかなり高そう。まずは軽いウォーキングから、ぜひお試しください。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。