アレルギー持ちが摂るべきタンパク源ランキング「アレルギー対策用パレオダイエット #5」
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「アレルギー対策用のパレオダイエット」について考えるシリーズの5回めです。
ここまでは「アレルギーや自己免疫疾患の人は何を避けるべきか?」について書いてきましたんで、ここからは「何を積極的に食べればいいのか?」みたいな話に入っていこうかと。
ってことで、手始めに「タンパク源はどうしましょう?」ってところから。「アレルギー持ちが避けるべき食品リスト」にも書いたとおり、栄養不足は免疫の暴走を引き起こす大きな原因のひとつでして、なかでも現代人は必須アミノ酸が不足しがちだったりします。
タンパク質は体の基礎ブロックなんで、足りなければアレルギーの悪化も確実。とくに自己免疫疾患の方は、積極的に食べていきたいところです。
といっても、タンパク源にもいろいろありますんで、ここでは「アレルギー持ちが食べるべきタンパク源」をランク付けしてみます。
1位.ホルモン類
基本的に、「内臓」は地球上でもっとも栄養が詰まった食品のひとつ。以前もレバーが老化に効くって話も書いたとおり、良質なタンパク質のほかにビタミンやミネラルも豊富で、栄養不足で起きるアレルギー対策に役だってくれるはず。内臓の種類はなんでもよくて、
- レバー
- 心臓
- 腎臓
- 胃腸
- タン
- 脳
- 骨髄
- 血液
などなど、いずれも栄養のパワーハウスになっております。特にオススメは、ビタミンDやB12、マグネシウムが豊富なレバーと、セレニウムや亜鉛が多い腎臓、コエンザイムQ10をふくむ心臓などがオススメ。目安としては週に4〜5回は食べたいところですね。
2位.魚介類
魚介類が体に良いのは言うまでもなし。オメガ3脂肪酸のほか、脂溶性ビタミン、亜鉛、マグネシウムをふくんでいて、これまた積極的に食卓に取り入れるべき。特にセレニウムとヨウ素が多いのが、アレルギー持ちにはありがたいところです。目安としては、週に3〜4回は食べたいところ。魚というと水銀の心配をする方もいそうですが、あまり心配はなさいませぬよう。たいていの場合、魚介類の水銀はセレニウムとくっついて無効化されますので。
もっとも、いっぽうで日本人は体内の水銀量が多いのも確かなので、アレルギー持ちの場合は、マグロやサメ、カジキ、マダイのようなデカい魚は避けたほうがいいかも。イワシやサバ、サンマ、ニシンなどがおすすめです。もちろん缶詰でも構いません。
また、養殖魚と天然魚の違いを気にする方もおらえましょうが、こちらもあまりこだわらなくてOK。自然の鶏肉とブロイラーには大きな違いがありますが、魚の場合はさほどの差がありませんので。
ちなみに、一部には貝類にアレルギーが出ちゃう人もいますので、その際はキッパリあきらめて内臓を優先してくださいませ。
3位.レッドミート
内臓と魚介類をメインに取り入れたら、残りの食卓はレッドミートを食べてくといい感じ。レッドミートってのは「牛肉、豚肉、ラム肉、ヤギ肉、その他、鳥以外の狩猟肉(シカやバイソンなど)」のことで、鉄分を多くふくむために肉の色が赤いのが特徴。こちらも良質のタンパク源なのはもちろん、セレニウム、カリウム、リン、マグネシウム、ビタミンB群などが豊富。ただし、魚と違って生育環境の影響を受けやすいんで、できるだけグラスフェッドを選びたいところです。最近は、肉のハナマサとかでもさりげなく放牧牛が置いてたりしますんで。
レッドミートの例としては、
- ビーフ
- 豚肉
- ヤギ
- ラム肉
- シカ肉
- ウサギ
- 馬肉
あたりでしょうか。まぁ牛肉が一番良質なものを手に入れやすいとは思います。
4位.鶏肉
筋トレ野郎には鶏肉が最強なんですけど、アレルギー持ちにとってはやや下位ランク。というのも、スーパーなどで手に入るブロイラーの鶏肉は、どうしてもオメガ6の量が多くなっちゃうもんですから。また、鶏肉には抗生物質を使うケースが多いのも困り者。このあたりはまだ研究例が少ないんですけど、抗生物質が腸を荒らすってデータは増えてきてますんで、とりあえずアレルギー持ちは避けたほうが無難。
- チキン
- ダック
- ハト
- ターキー
- ガチョウ
- ウズラ
といったあたりを野生のまま食べるのが理想ですが、一般的には難しいんで、抗生物質不使用の鶏肉などをお選びください。