3分で自分の性格を正しく理解する「ショートビッグファイブ検査」
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お手軽で精度が高い「ショートビッグファイブ」テスト
当ブログでは、よく「性格テストはビッグファイブが最強！」みたいな話を書いております。ビッグファイブは人間の性格を５つの要素にわけた理論でして、具体的には、- 開放性＝知的好奇心
- 誠実性＝まじめさ
- 外向性＝社交的
- 調和性＝やさしさ
- 神経症傾向＝不安や緊張しがち
で構成されております。大量の実験で正確性が証明されていて、とりあえず自分の性格を知りたきゃビッグファイブテストをやっとくと吉。
ただ、正式なビッグファイブテストは長くて手間がかかるんで、近年ではいろいろとショートバージョンが開発されております。
そのなかで、近ごろ「使えそうだ！」と思ったのが「ショートビッグファイブ検査」ってやつ。ロンドン大学のチャモロ・プレムージク博士が考案したバージョンで、全10問で自分のビッグファイブを計測していく内容になっております。
博士はパーソナリティ研究の第一人者でして、「ショートビッグファイブ」の妥当性も何度か計測しておられます(1)。ざっくり言うと、約600人を対象に有名な「IPIPビッグファイブ」との相関を調べてまして、なかなか高い数値をはじき出したんですね（ただし外向性だけはやや弱い）。短縮版ビッグファイブのなかでは、かなり正確性が高くてよろしいのではないかと思います。
自分を理解するショートビッグファイブの１０問
ショートビッグファイブを試すには、以下の10個の質問に直感でお答えください。それぞれに対し、０（まったくあてはまらない）〜４（完全にあてはまる）の５段階で点数をつけてくださいませ。- 私は、初めての人に会うのが好きで、会話をするのが好きで、人と会うのを楽しめる人間だ。
- 私は、人に対して思いやりがあり、その思いやりを行動に移し、他人を差別しない人間だ。
- 私は、きっちりと物事をこなし、手際よく行動し、適切に物事を行おうとする人間だ。
- 私は、いつも心配事が多く、不安になりやすく、気分の浮き沈みが多い人間だ。
- 私は、知的な活動が得意で、創造性が高くて好奇心があり、新たなことを探求する人間だ。
- 私は、恥ずかしがり屋で、物静かで、人が多いパーティなどは苦手な人間だ。
- 私は、すぐ思ったことを口にし、冷淡な面があり、他人に同情を感じることはめったにない人間だ。
- 私は、あまり考えずに行動し、さほどきっちりは行動せず、ギリギリまで物事に手を付けない人間だ。
- 私は、たいていリラックスしており、落ち着きがあり、めったに問題について悩まない人間だ。
- 私は、物事を現実的に考え、伝統的な考え方を好み、めったに空想などで時間を浪費しない人間だ。
ショートビッグファイブの採点法
採点が終わったら、以下の手順で点数を合計します。- 質問６〜１０につけた点数を、次のように変換する。０ → ４, １ → ３, ３ → １, ４ → ０。
- 上で変換した点数を、以下のように足し合わせる。
- 質問１＋６＝外向性
- 質問２＋７＝協調性
- 質問３＋８＝誠実性
- 質問４＋９＝神経症傾向
- 質問５＋１０＝開放性
って感じです。合計点が０〜４だったらその要素は低めで、５〜８点だったら高めだとお考えください。
各ビッグファイブの特徴
また、それぞれの要素の高低によって、次のような特徴がみられたりします。あわせてご参照ください。- 外向性が高い
- 話し好き
- 陽気
- 社交的
- 活動的
- 積極的
- 外向性が低い
- しゃべらない
- 暗い印象
- 愛想がない
- 人嫌い
- 自分の意思を見せない
- 地味な印象
- 協調性が高い
- 優しい
- 心が広い
- 人を助ける
- 他人と協力する
- 素直
- 協調性が低い
- 気が短い
- すぐ怒る
- とげとげしい
- 自己中心的
- すぐ反抗する
- 誠実性が高い
- 計画的に動く
- 勤勉に働く
- きちょうめん
- 誠実性が低い
- いい加減
- だらしない
- 怠け者
- 流されて動く
- 面倒くさがり
- こだわりがない
- 軽はずみ
- 態度がブレる
- すぐ飽きる
- 神経症傾向が高い
- すぐ不安になる
- 心配性
- 神経質
- 悲観的
- 弱気
- すぐに傷つく
- 動揺しやすい
- 気苦労しがち
- 緊張しい
- 憂鬱になりがち
- 神経症傾向が低い
- リラックスしている
- くよくよしない
- 落ち着いている
- 開放性が高い
- オリジナリティがある
- いろいろな才能がある
- 進んだ考え方を持つ
- 物事を見抜く
- 想像力がある
- アートのセンスがある
- 頭の回転が速い
- TPOに応じた行動
- 趣味が広い
- 独立心が強い
- 飲み込みがよい
- 開放性が低い
- 現実的な考え方
- 保守的
- アートに興味がない
- マニュアル好き
- 好奇心が少ない
- 権威に依存する
ちなみに、このなかで「人生の成功に最も重要」とされるのが誠実性。いま流行りのグリットやセルフコントロール能力にもつながる考え方であります。
ビッグファイブは遺伝の要素が大きいので基本的な方向性は変えられないものの、ある程度の行動の積み重ねで良い変化が起こせる可能性は大。自分のデフォルトの性格を把握したうえで、適宜よい行動に変換していただければと思います。
