気が散って勉強できない!のダメージを減らす方法
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注意散漫のダメージをどうやわらげる?
「マルチタスクで勉強の効率が下がる!」ってのは常識。ヒトの脳は同時作業ができないので、BGMを聞くだけでも作業効率は下がっちゃうんですよね。
とはいえ、現実の世界で完全に作業に集中できるような状況は少ないでしょう。作業中に猫がキーボードに乗ってきたりとか、とかく何かと注意散漫にはなるもんです。
注意散漫な状況で単語を覚えてもらった
ってところで参考になるのが、「注意散漫な環境でも学習の効率を下げない方法があるよ!」って内容の論文(1)。UCLAの実験で、192人の学生に「ランダムな内容の単語をできるだけ記憶してください」って指示を出したんだそうな。
続いて、参加者を2グループに分類。
- 静かでジャマの入らない環境で単語を覚える
- うるさい音楽が流れる状況で単語を覚える
ただし、これだけだと注意散漫な状況のグループが不利なのはわかりきってるんで、研究チームはちょっとしたヒネりを入れております。何をしたかというと、
- 覚える単語の「重要度」を1〜10点で割り振った
って作業をしたうえで、「高得点の単語を覚えるほどごほうびをあげますよー」ってルールにしたんですな。
あらかじめ情報の優先レベルを決めておくのがポイント
で、結果がどうだったかというと、
- 全体的な成績は、やっぱりジャマが入らない環境のほうが高かった
- しかし、「重要度の高い単語」に関しては、両グループとも同じように記憶ができていた
みたいな感じだったんですな。つまり、
- あらかじめ覚えたい情報の優先レベルだけは決めておけ!
ってことです。研究者いわく、
注意散漫は学習の効率を妨げる。しかし、今回の実験では、注意散漫な状況に置かれた参加者でも、注意力をフル活用できた参加者と同じぐらい重要な情報を記憶できることがわかった。
注意散漫のダメージは、価値の高い情報に優先順位をつけることで、ある程度は防ぐことができる。参加者がどれだけ注意をかき乱すような状況に置かれても、この効果は確認された。
チャールストン大学の「難しい本を読む方法」でも、まずは速読で情報の重要度をつかめ!ってのがポイントになってますんで、このあたりは非常に納得ですなぁ。