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BGMは脳の処理能力を落とすだけで逆効果!音楽は作業の10分前に聞くのがベスト!というお話

Person woman

 

以前に「BGMは集中力を下げるだけ!」って話を書きましたが、近ごろ読んだ論文(1)によれば、作業中の音楽は気が散るだけでなく脳の処理能力も下げてしまうっぽい。

 

 

これはウェールズ大学の実験で、参加した学生を以下の3グループにわけたらしい。

 

  1. 自分の好きな曲を聴きながら認知テスト
  2. 自分の嫌いな曲を聴きながら認知テスト
  3. 無音の環境で認知テスト

 

結果は無音グループの圧勝。BGMを流した学生は、どちらのグループも成績が50%も悪かったそうな。

 

 

これは無関連音効果と呼ばれてまして、作業と関係がない音が流れていると、どうしてもヒトの脳はそっちにリソースを使ってしまうものらしい。つまり、どんなにお気に入りの曲を流しても作業効率は落ちるわけですね。

 

 



それでも作業中にBGMを流す人が多いのは、たんに音楽で気分が改善するから。あくまで気持ちが良くなっただけなのに、「作業効率が上がった!」と勘違いしてしまうんだそうな。

 

 

そんなわけで研究者がおすすめしているのは、

 

  • 作業の10〜15分前に好きな音楽を聞いておく!

 

という方法であります。事前に好きな曲を聞くと脳内にドーパミンが分泌した集中力がアップ。その勢いを使って一気に作業に取り組むわけです。なるほどねぇ。

 

 

そんなわけで、わたしも今後はできるだけ無音の環境で仕事に取り組むつもり。

 

  1. 好きな曲を聞いてドーパミンを出す
  2. 作業スタート
  3. 30分ぐらいで休憩をはさんで再び好きな曲を聞く
  4. 作業再スタート

 

みたいなくり返しでやっていこうかと思っております。慣れるまでは物足りなさを感じそうですけどねー。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。