ナッツが体に良いのは常識ですが、それでは「最強のナッツ」とは何なのだろう?という話
当ブログでは、いろんなアンチエイジングフードを紹介してるわけです。代表的なのはブルーベリーで、とにかく記憶力が上がるかもしんないし、ダイエットにも効きそうだしで、なにかと良いデータが多いわけです。
でもって、もうひとつ信頼できるデータが多いのがナッツ類。376,228人分のデータをまとめたメタ分析でも、ナッツを食えば食うほどあらゆる病気のリスクが減る!って、これは間違いなく試すべきだろう、と。
が、ここで大事なのが「同じナッツでもいろいろあるよねー」ってポイントです。たとえば、アーモンドやカシューナッツなどを比べた場合は、
- アーモンドのほうがオメガ3と6のバランスが悪い
- フラボノイドはアーモンドのほうが多い
みたいな違いがありまして、同じナッツでも機能が違ったりするんですよ。
そんななか、目下のところ「最強のナッツではないか?」と言われるのがクルミであります。というのも、クルミってのは、
- 他のナッツ類よりもオメガ3と6のバランスが良い(オメガ3が多い)
- フラボノイドもかなり多い
- 抗酸化物質もかなり多い
って特徴がありまして、昔から他のナッツよりいいんじゃない?と言われてきたんですな。実際、過去にも1日30gのクルミが脳にいいんじゃない?って話もあったりして、何かと見込みがあるんですよ。
ってところで、近ごろ出たデータ(1)では、やっぱクルミはすごい!って結論になってていい感じでした。
これはハーバード医科大学の研究で、過去のナッツ研究から信頼が高い26件を抜き出し、1,059人のデータを精査したメタ分析になっております。科学的な信頼性は高め。
参加者の年齢は22〜75歳で、高コレステロール、糖尿病、メタボ、肥満の人たちが対象。だいたいの研究は、クルミをたくさん食べる食事と、その他の食事法(低脂肪食、西洋食、地中海食など)の効果をくらべてたりします。
では、どんな結果が出たのかをざっくり紹介しますと、
- 1日30gずつのクルミを食べると……
- コレステロールが3.25%下がる!
- 悪玉コレステロールが3.73%下がる!
- 中性脂肪が5.52%下がる!
って感じで、ほぼ確実にクルミで脂質代謝が改善するらしい。体調に問題を抱えた人ばかりを対象にした研究ですが、まぁ健康な人にも十分なメリットがありそうな雰囲気であります。
研究者いわく、
毎日の食事にクルミを取り入れれば、体重や血圧に悪い影響を与えることなく、脂質プロファイルを改善することができる。
ってことで、手にひらに軽く乗るぐらいのクルミを食べ続けるのは非常に良さげ。個人的には、「クルミの味が好き過ぎてつい食べ過ぎてしまう」という理由で常食はしてないんですが、ここまでハッキリした結果が出ると、試したくなりますなぁ。