IQが高い人は体が老けにくい!そして、IQを高めるのに必要な要素は「あれ」だ!という研究
https://yuchrszk.blogspot.com/2018/08/iqiq.html?m=0
ここ十数年ほど、「自分は若い!と思えれば本当に体も若い!」ってデータがたくさん出てるわけです。
具体的には、実年齢より若いと思ってる人は発病率が低かったりとか脳が衰えてないとか寿命が伸びたりとか。さらに近年では、うつ病にかかりにくいとか(1)、糖尿や高血圧リスクも低い(2)なんて話も出てきてるんですな。とにかく主観的な若さの感覚は超大事。
また、こういった現象が起きる理由としては、
- もともと体調が悪い人ほど「自分は年を取った……」とか思いがち
- 「自分は年を取った……」と思う人は運動をしなくなり、ストレスにも弱くなる
っていう2方向の原因が考えられております。つまり、いったん自分が老けたと思うと、それが体調悪化の引き金になり、その体調悪化がまた「自分は老けた」って気分をもたらし……って悪循環につながっていくわけですな。まさに負のスパイラル!
でもって、近ごろ新たに出た論文(3)では、「主観的な若さにはIQも関係するよ!」って結論になってておもしろかったです。
これはモンペリエ大学の研究で、ウィスコンシン縦断研究っていう有名な健康調査を使っております。これは、長年にわたって4494人の男女を追跡したデータで、だいたい1937〜1940年に生まれた人が対象ですね。
まずは1957年の時点で全員のIQを調べて、さらにみんなに「自分を主観で何歳ぐらいだと思う?」と質問。さらに、同じ調査を50年後に行って、どんな傾向が出るかを調べたんですな。
で、わかったこと。
- 70歳になった時点で、全体の17%が「実年齢より若い気がする」と回答した
- 10代後半から20代前半の時点でIQが高かった人ほど、70歳になって「自分は若い!」と答える傾向があった
だったそうで、要は若いころに頭が良かった人は歳を取っても若く感じる傾向があり、したがって健康で気分良く暮らせる確率も高いのだ、と。
さらに、研究チームは「性格(ビッグファイブ)と主観的な若さ」の相関も見てまして、こんな結果が出ております。
- IQの高さともっとも関係してるのは開放性!
つまり、好奇心がある人ほどIQが高く、そのおかげで歳を取っても主観年齢が若いんだってことです。
これがどのような仕組みになってるかと言うと、
- 頭がいい人は情報を処理するのが得意
- 複雑な情報を簡単にとらえられるので、世界に関して興味がわきやすい
- 世界に興味がわくと、より生き生きした暮らしを送りやすくなる
- 主観的に若く感じる!
って感じです。そりゃあ好奇心を持っていろいろチャレンジしてる人のほうが、いかにも若そうですもんね。そういえば、過去には「IQが高い人は生物学的に若い傾向がある(テロメアが長い)」なんてデータも出てますし、どうも頭の良さはアンチエイジングにも必須っぽいんですな。
と言うと、「IQは生まれつきの要素が大きいのでは……」といった気分になっちゃうかもですが、
みたいな話もありますんで、それなりに対処が効く問題じゃないかなーとか考えております。とりあえずクリティカルシンキングのトレーニングはしといて損はないかと。