自分の脳が衰えてないかを1秒で判断できるひとつの質問とは?
アンチエイジングはイメージにも左右される!ってのは有名な話であります。たとえば、
なんてデータがありまして、要するに自分で「老けたな……」と思えば実際に老けるし、「若い」と思えれば実際に体も若返るわけですな。ここらへんは多くの研究で確立されてて、ほぼ間違いないところ。
でもって新しいデータ(1)では、「主観的な若さは脳も若くする!」って話になってていい感じでした。
これはソウル大学校の研究で、59〜84歳の男女68人を対象にしております。研究者いわく、
世の中には、実際の年齢よりも「自分は若い」と感じられる人と、「自分は老けている」と感じてしまう人にわかれる。これはなぜだろうか?
その原因としては、うつ状態、健康状態、パーソナリティの違いなどが考えられるが、いまだに主観的な年齢の問題を調べたケースはない。
とのこと。「俺はまだ若い!」と自分に言い聞かせてる人じゃなくて、あくまでナチュラルに「実年齢よりも若い気がする……」と思える人は何が違うのか?って話です。
どんな実験をしたかと言いますと、
- 全員の脳をMRIでスキャンして灰白質の厚みをチェック(脳のボリュームを調べたわけですな)
- 自分の健康やメンタルについて「どれだけ若いと感じられますか?」を尋ねる
- ついでに脳機能テストもやってみる
って感じです。すると結果は、以下のようになりました。
- 実年齢より「若い」と感じられている人は……
- 記憶力テストの成績がいい!
- うつ病にもかかりにくい!
- 何よりも脳が分厚い!
どうやら、主観的に若い人は脳が厚いおかげで脳機能も働いてるし、そのせいでメンタルも健康みたい。なんだかウハウハですね。
研究者いわく、
「自分は若い」と感じられる人は、実際に若い人に近い脳の特徴を持っていた。この傾向は、パーソナリティー、健康状態、メンタルの状態などを調整しても確認された。
ってことで、どうも主観的な若さと脳機能は結びついてるっぽい。
もちろん、この研究だと因果関係はよくわからないわけですが、
- 普段から健康的なライフスタイルを送ってるから若く感じるし、実際に脳も若くなる
- 「自分は若い!」と感じるから健康的なライフスタイルになり、実際に脳も若くなる
ってどちらの経路もありそう。
実際の年齢よりも老けていると感じられるなら、自分のライフスタイル、趣味、活動を考え直してみるサインかもしれない。
とのことですんで、「自分は実年齢より若いと思えるか?」って質問は、脳機能を測る自己テストとしても使えそうですねー。