イヤなことは紙に書いてゴミ箱へどうぞ
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/01/blog-post_7.html?m=0
「イヤなことがあったら、その出来事と感情を詳細にノートに記録して点数をつけろ!」って話を書きましたが、それで思い出したのが「イヤなことを紙に書いてゴミ箱に捨てると、本当にイヤな気分が消える!」って研究。
実験を行ったのはマドリッド・オートノマ大学。被験者に対して、自分の嫌いなところを紙にもらったあと、ビリビリに破いてゴミ箱にポイッと捨ててもらったら、自分を責める傾向が減ったらしい。また、頭のなかで紙をゴミ箱に捨てただけじゃダメで、あくまで現実の紙をゴミ箱に捨てなきゃ効果は薄いってのも面白いところ。
もっとも、「紙を捨てるだけで幸せになれる! 」ってわけではなく、研究者いわく「イヤな思考は消えたわけではなく、いつでも思い出すことが可能です。しかし、少なくとも一時的にネガティブな思考の影響はやわらぎます」とのこと。劇的な効果は望めないまでも、イヤなことを忘れる手助けにはなるって感じらしい。
これは認知療法の考え方からも理解できる話で、抽象的な思考を紙に書き出して目に見えるようにすると、脳がイヤな出来事を処理しやすくなるんでしょうな。ちなみに、この実験では、イヤなことを紙に書く練習をくり返せば、ネガティブな思考をすぐに消す能力がきたえられたそうな。
いずれにせよ、手っ取り早いストレス対処法として使えそうな研究ですねぇ。