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「共感力」をきたえるために効果的な7つの科学的な方法

Empathy

他人への共感力が大事だって話は以前にも書いたとおりですが、カリフォルニア大のダッチャー・ケルトナー教授の「思いやりの本能」(http://amzn.to/2tyMfir)って本によれば、共感力は以下の方法できたえられるらしい。

 

  1. ヨガ
  2. 瞑想
  3. 祈り
  4. 自然に触れる
  5. 宇宙の壮大な写真を見る
  6. 自己犠牲をテーマにした作品に触れる
  7. 難解な純文学を読む


とのこと。いずれ方法にも脳の迷走神経を刺激する作用があり、自然と他人への共感力が強くなるんだとか。



 

 

 

確かに、ヨガや意志力認知機能の向上に役立つそうですし、瞑想の多様な効果については当ブログでもくり返しお伝えしてきたとおりです。さらに、「祈り」は脳の最良の特効薬だってデータがあったり、自然に触れるとメンタルが大幅に改善するなんて話があったりで、このへんに効果があるのは納得であります。

 

 

また、5番の「宇宙の壮大な写真を見る」については、「畏敬の念」が大きく関係しているらしい。人間の理解を超えた存在に驚くと、実際にサイトカインのような炎症性の物質が出にくくなるそうで、脳や体の安定に役立つんだそうな。うーん、人間の体はおもしろい。

 

 

6番の「自己犠牲をテーマにした作品」は文字どおりですね。世評が高いのは「塩狩峠」や「樅ノ木は残った 」あたりでしょうか。個人的にはイーストウッドの「グラン・トリノ 」を推奨。

 

 

さらに、最後の「難解な純文学」ですが、これは以前に「人の心を読む能力を鍛えたければリディア・デイヴィスを読め」でご紹介したとおり。この論文では、リディア・デイヴィスのほかにも、アリス・マンローやドン・デリーロがオススメされておりました。ドン・デリーロはいずれ読んでみたいなぁ。

 

 

ちなみに、同論文によれば、映画化された「ゴーン・ガール」のようなエンタメ系ミステリでは、共感力アップの効果は出なかったんだとか。このあたりも不思議ですねぇ。

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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