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うつ病を治すための「公園」活用法

Nature  

自然はココロとカラダに効く!」って話を何度何度何度も書いております。

 

 

とはいえ、自然に恵まれた環境が近くにないと、意識して公園に行くなどの対処が必須。「どれだけ自然にふれればいいの?」ってラインを知っておくと、なにかと便利でありましょう。

 

 

 ってことで、参考になりそうなデータ(1)が出ておりました。

 

 

 これはクイーンズランド大学の研究で、1,538名のオーストラリア人を対象にしたもの。みんなにアンケートを行い、1年のあいだに自然にふれる量と、うつ病や高血圧との関連をチェックしたそうな。



 

 

その結果わかったのが、

 

  • 週に1回、30分ほど自然にふれるだけで、うつ病のリスクがガッツリさがる
  • うつ病への効果は、自然にふれる時間が1時間15分に達するまで上昇を続ける
 
  • 週に1回、30分ほど自然にふれるだけで、高血圧のリスクがガッツリさがる
  • ただし、自然との接触時間を増やしても、高血圧への効果が高まるとは限らない

 

みたいな感じ。とにかく「週1で30分」が、自然からのメリットを弾きだす最低ラインなんだ、と。

 

 

研究者いわく、

 

公園に行くのが健康にいいことは、昔からよく知られてきた。しかし、今回の研究により、自然の効果を得るための用量がわかり始めた。

 

メリットを得るには、少なくとも週に30分は公園に行く必要があるのだ。

 

とのこと。まぁこの研究は、あくまで参加者の自己申告がベースになってますんで、今後はもうちょい正確な「自然の用量用法」がわかっていくんだと思います。

 

 

いずれにせよ、とりあえず週に30分だけは公園に行っとけ!ってのは、習慣化しやすくていいんじゃないでしょうか。新宿御苑にポケモンでも探しに行くか…。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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