「自分の体が好きになれない……」人ほど体を壊す!ならばヨガなどやってみちゃいかがかな?という研究
痩せるためにはもちろんカロリーが大事なんだけど、メンタル面の重要性も見逃せないところです。たとえば「自分の体重や食事を記録するだけでも痩せる!」なんてデータがあるように、心理系のテクニックもかなりダイエットには効くんですよね。
で、心理面においてかなり大事なのが「ボディイメージ」の問題であります。
ボディイメージってのは「自分のルックスや体型にどんな感覚を持ってるか?」ってこと。当然「ああ、自分はデブで見栄えが悪い……」と思ってればボディイメージは低いし、「自分はなかなかのルックスだろう」と感じたり、そもそもおのれの見た目がまったく気にならないような人はボディイメージが高めです。
この要素はかなーり人生の満足度や食欲にも影響をあたえてまして、
などのデータが出てたりします。とにかく、幸福度をあげるためにも健康でいるためにも、まずは自分の体型を受けれていくのが大事みたいなんですな。
といったところで新しいデータ(1)は、「ぶっ壊れたボディイメージを治す方法があるよ!」って内容になってておもしろかったです。
これはミネソタ大学の研究で、どんな調査だったかと言いますと、
- 過去1年のあいだに、最低でも週に30分以上のヨガをやってきた男女46人を集める
- みんなにインタビューをしまくって、ボディイメージがどう変化したかを尋ねる
って感じです。なのでデータとしてはかなりゆるいんですけど、まぁヨガがメンタルに効くのはほぼ間違いなさそうですし、健康によいのもまず確実なんで、ひとつの傍証にはなりましょう。
それでどんな傾向が見て取れたかと言いますと、
- 参加者の83%は、ヨガは自分のボディイメージに良い影響があったと答えた
- ただし、ヨガでボディイメージに悪影響が出た人も28%いた
だったそうな。おおかたヨガはボディイメージの改善効果がありそうだけど、少なからぬ割合がデメリットも感じたみたい(一部には改善と悪化を同時に体験した人もいたらしい)。
ちなみにヨガで悪影響が出た人はなにが悪かったかと言いますと、
- クラスでスタイルが良い人と自分の体型を比べちゃった
のが原因だそうです。そりゃメンタル悪化しますわな。
いっぽうで、ヨガは基本的に自分の体に意識を向けていくんで、ボディイメージへの理解が深まった結果、自然と不安が改善していくんだそうな。簡単に言えば、
- ヨガ前=「よくわからんけど、どうせ自分の体型は醜いんだろうな……」ぐらいの感覚で自分をディスってる
- ヨガ後=「あー、確かに足とか腹とか太めだけど、現実的にこれぐらいの体型なんだな」ってのがはっきりして安心する
みたいなイメージです。それまでは脳内で勝手に育ったボディイメージのモンスターに圧倒されてたのが、ヨガで自分の体がより理解できたおかげで安心につながる、という。
ってことで、どうにも自分の体が好きになれない方は、ヨガを試してもいいのかもしれません。上記のメカニズムから考えると、その他の心身療法(とくにボディスキャンとか)も効果がありそうな気もしますけどねー。